2014年
7月号
7月号
Report KOBE ソムリエや生産者とともに「スイスワインを楽しむ会」
スイスと日本国交樹立150周年を記念して、「スイスワインの会」が5月25日神戸外国倶楽部で開催された。江戸時代、開港に先駆けた1864年に日本はスイスと通商条約を結んだ。スイスと日本はともに時計などの精密機器を作り出す繊細な技術を持つ国民性で、自然を愛し、鉄道などのインフラが整備されているといった共通性がある。
今回は、スイス文化を紹介する一環として行われ、来日したスイスワイン協会会長など生産者がみずからが自慢のワインを紹介。集まった約150人はグラスを手に試飲を楽しんだ。
冒頭で前スイス総領事のダニエル・ペアヴィオラさんがあいさつ。昭和天皇がスイスワインをよくお買い求めになったことや、『人間はワインのようなもの。年をとるごとに良いものになる』といったワインの格言を紹介した。今回のゲストは、昨年、世界ソムリエコンクールで、スイス人として初めて最優秀賞を受賞したパオロ・バッソさん。受賞した昨年の大会は東京が会場だったことや、公開決勝大会でメニューに合わせたお酒として日本酒の「福寿 発泡純米酒あわ咲き」を選んだことなど日本との関係が深いバッソさんは「スイスワインは、味の広がりがある和食にもよく合う」と話した。ワインを楽しむ秘訣は、「温度や食べ物との合わせ方に気をつけて、それ以外はとにかく固く考えずに味わってほしい」とのことだった。