7月号
連載コラム 「第二のプレイボール」Vol.5
文・写真/岡力<コラムニスト>
引退後にさまざまな世界で活躍している元プロ野球選手が経営する、阪神間の店舗・施設等をご紹介します。
Vol.5 「嗚呼、オリックス・バファローズ 小浜裕一さん」
昨年、あと一歩のところで優勝を逃したオリックス・バファローズ。今シーズンは、史上最大の補強にも成功。「輝気2015輝こう、一緒に。」をスローガンに19年ぶりの優勝を目指し熱戦を繰り広げている。日々、グランドでプレーする選手を見守る元プロ野球選手がいる。
オリックス野球クラブ株式会社に勤務する小浜裕一さんは、兵庫県出身。小学3年から野球を始め地元の神戸市立葺合高校に進学。高3の夏に「一度でいいから人工芝を踏んでみたい」という動機で阪急ブレーブスのプロテストを受験する。それがきっかけで1985年に投手としてドラフト外で入団した。「上品でアットホームな球団でした。本当にやっていけるのか不安でしたが覚悟を決めました」。
1990年には、ファームでの活躍が評価され1軍へ昇格。(球団名は、オリックスに変更)同年の10月4日対ロッテ戦で初セーブをマークする。1994年、現役を引退し球団職員としてスコアラーと打撃投手を兼務。その後も1軍マネージャー、広報、球団管理部と数々の職務を経験する。現在は、リテール営業部 副部長兼コミュニティグループ長として試合日程の作成や少年野球教室等の社会貢献活動を実施している。「今、野球は危機的な状況です。子供の競技人口もサッカーに負けています。プロ野球界全体の問題として取り組んでいかなくてはいけません」。華やかなプロの世界を肌で感じてもらおうと毎試合、少年野球チームを球場のバックヤードに招待している。引退後も人々に夢と希望を与え続けている小浜さん。啓蒙活動は、未来への投資といえる。
■7月度 試合情報
(@ほっともっとフィールド神戸)
4日・5日(対ソフトバンク)
21日(対西武)
28日・29日(対日本ハム)
※5日以外は、花火ナイト