7月号
本誌別冊 淡路島特集 『映画人も愛する心の ふるさと淡路島』が完成!
映画『種まく旅人 くにうみの郷』の公開にあたり、本誌別冊版の淡路島特集『映画人も愛する心のふるさと淡路島』が発行された。淡路島観光協会副会長の木村幸一さんが中心となり制作。映画やロケ地の紹介のみならず、名産品やグルメ、伝統芸能や史跡のほか、観光スポットや淡路島の楽しみ方など淡路の魅力がぎゅっと詰まった一冊になっている。さらにこの冊子は、淡路島の企業や個人など、多くのみなさまの浄財と協力により完成、「日本で最初にできた〝くにうみの島〟、淡路島の魅力をもっと知ってほしい」という淡路島の人々の思いも込められている。
淡路島はこれまでも多くの映画・ドラマのロケ地になってきたが、このたび映画『種まく旅人』シリーズの舞台としてスクリーンに登場する。このシリーズは日本の第一次産業を応援しようと、俳優で映画監督の塩屋俊さんの企画・立案によるもので、1作目は塩屋さんの故郷、大分県臼杵市で撮影された。淡路島はその2作目となるが、実は本来、福島県南相馬市で撮影がおこなわれることになっていたがトラブルがあり中止。
淡路島に話が来たときはシナリオもない状態で、もともと映画を手がけていた木村さんは断る方向で考えていたという。しかし、塩屋さんの情熱に心を打たれ、スポンサー集めやロケの調整などに粉骨砕身協力するように。しかし、その過程で東日本大震災が発生、南相馬と関わりが深かった塩屋さんは被災地応援のために舞台『HIKOBAE』の全国公演を開始するも、その大千秋楽となる仙台公演の直前、楽屋で倒れ56歳の若さで急逝してしまう。そんな困難を乗り越え、篠原哲雄監督が塩屋さんの遺志を受け継ぎ、急遽指揮を執って作品は完成した。
ちなみに『種まく旅人』シリーズ3作目は、岡山県赤磐市で撮影されるとか。塩屋さんの想いが映画を通じ全国に広がれば、日本の第一次産業の新興に寄与することだろう。
都会に近いのに日本らしい文化が息づき、豊饒の海に囲まれ自然が豊か。建築など都会的なエッセンスもあり、おいしいものもいっぱい!木村さんは言う。「オール淡路ロケで撮影された映画とこの冊子が、淡路島のファンになっていただくきっかけになれば」と。
映画『種まく旅人 くにうみの郷』
7月10日まで洲本オリオンで上映中
☎0797-22-0265