9月号
harmony(はーもにぃ) Vol.43 立花隆さんの2冊の本から
4月30日にジャーナリストで評論家の立花隆さんが亡くなっていたことを新聞報道で知りました。80歳でした。
かなり前ですが、立花さんの著書「宇宙からの帰還」を宇宙に関心を持っていた私はワクワク、ドキドキしながら読みました。NASAの宇宙飛行士たちが宇宙体験をすることによってそれぞれどのような内的変化を起こしたのか、その後の人生や生き方にどんな影響を及ぼしたのか、に興味津々でした。日本人の宇宙飛行士である毛利守さんや野口浩一さんはこの本を読んで宇宙飛行士をめざすようになったそうです。
その後の「宇宙を語るⅠ―宇宙飛行士との対話 人はなぜ宇宙へ行くのか」は4人の日本人宇宙飛行士へのインタビュー。「宇宙を語るⅡ―人類と宇宙の未来」はアーサー・C・クラーク、松井孝典、河合隼雄、司馬遼太郎など4氏との対談です。
いま改めて読んでも好奇心を大いに刺激されます。
「臨死体験」も興味津々の本でした。人は死ぬときにどのような精神状態になるのか、その時心や身体に何が起こるのか、を世界各国の研究者を訪ねて書いたルポルタージュです。意識を失い、死への旅立ちに向かいながらも息を吹き返した人たちが経験した生と死の境についてどこの国の人たちにも似たような現象が見られることが臨死体験をした人たちの証言でわかっています。意識が無くなると、幽体離脱、すなわち魂が、自分の身体を離れてしばらく天井のあたりを浮遊してから暗いトンネルに入り、そこをぬけるとまばゆい光が現れて魂を包みこむ。その先には川のような流れがあり、その川の向こう岸にすでに亡くなった家族がおり、「おまえはまだこちら側に来る時ではない」とか言われて息を吹き返し、この世に戻される、というような情景を経験するというものです。一度このような臨死体験をした人たちは死への恐怖がほとんど無くなる、というのも共通した感覚のようです。なぜ人は臨死体験でこのような感覚を経験するのか、は立花さんのこの本に詳しく書かれています。立花さんも自身が旅立つときにこうした感覚を持ったのでしょうか。ルポを書いて欲しいところですが・・・。
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