5月号
ビフテキのカワムラ プレミアム北新地店 オープン! 珠玉のビーフと和の逸品を優雅で安心な空間で
今春、ビフテキのカワムラプレミアム北新地店がオープンした。神戸ではおなじみのカワムラだが、改めてその魅力を感じさせるだけでなく、その名の通り〝プレミアム〟さでさらに一歩進んでいる。
まず違うのはメニュー。特選の神戸ビーフなど選りすぐり素材のステーキは従来のカワムラと同様だが、それに加えシーフード、和を基本としたユニークな料理なども取り揃え、インバウンドに向けても和牛と和食の魅力を発信している。
シーフードはカウンター向こうの水槽の活きた伊勢えびや鮑を鉄板焼に。和食は前菜の海老真薯も美味だが、世界の三大珍味を盛り込んだ茶碗蒸し、透明のフィルムにくるんだ具材をそのままを鉄板に載せる和牛のすき煮など、サプライズのある料理にも注目。特に茶碗蒸しは出汁のまろやかな味わいと卵のなめらかな舌触り、トリュフ香る余韻に丁寧な仕事がうかがえる。
器にもこだわり、手づくりの備前焼、しかも特注の一点物ばかり。心地良い質感が和の心を肌に伝えてくれる。備前といっても多種多彩で、古備前を思わせる渋さの胡麻、赤みがかった明るい火襷など、器の持つ景色を愛でる愉しみも。しかもその芸術性が料理に華を添えるだけでない。備前の土は組織が緻密で保温力が高く、温かい料理は温かく、冷たい料理は冷たくという効果が味そのものにもプラスに働く。
空間もまたプレミアムだ。三宮本店の重厚さも素敵だが、ここは明るめの煉瓦とカーペットで、軽やかで温もりのある趣き。89坪に54席とゆとりある座席配置で14席カウンターは椅子と椅子との間隔が広くてゆったりとした気持ちになるばかりか、「密閉」「密集」とはほど遠い。さり気なく神戸の風景画が掲げられた個室は、7名が2室、10名が2室あり、それぞれ間仕切りを外せば14名、20名としても使えるので、プライベートのお食事からちょっとしたパーティーまでフレシキブルに対応できる。
白銀色に磨かれた鉄板はIH制御につき温度調整が自在、より適温での調理が可能に。しかも輻射熱が少ないので鉄板を前にして汗をかく必要もなく、冷えた飲み物もぬるくなりにくい。空気もクリーンだから、料理の味を繊細に感じることができる。そして鉄板が目の前にありながら煙たさが全くないということは、強力なダクトにより換気がしっかりしているということだ。
北新地は創業者の川村春二シェフが若かりし頃、腕を磨いた地でもある。「料理で人を幸せに」という彼の初心を体現した新しいカワムラは、こんな時期だからこそひときわ求められる存在なのかもしれない。
ビフテキのカワムラ プレミアム
北新地店
大阪市北区曾根崎新地1-4-20
桜橋IMビル1F
TEL.06-6458-2233