12月号
神戸のカクシボタン 第七十二回 豪華絢爛、三宮で究極の忘年会を開催！！
写真/文 岡 力
「令和最初の年末に贅沢な忘年会をしたい」と思いやって来たのは特選最高神戸牛の焼肉店「神源」。言わずもがな多くの著名人が訪れる名店である。その歴史は古く今から37年前に神戸市西区で中華料理店として創業。本店の焼肉工房「西神飯店」（西区平野町向井44︲8）では現在も中華メニューを提供している。他にも精肉店「神戸牛のお肉屋さん 松田屋」（西区平野町向井43︲1）を営み地産地消にこだわったグループ展開をしている。
こだわりは年間30回開催される「共励会」（せり市）での品評会受賞牛一頭買い。
「創業時、希少性の高い神戸牛は関東への流通が主流で市内にはパーツだけが出回っていた。そこでなんとか安定した仕入れができないか考え一頭買いをすることにしました。とは言え、ヘレやサーロインと言った高級品を焼肉として定着させるのはなかなか大変だった」と松田芳明社長は当時を振り返る。
そんな想いが詰まった名物の「丸ごと一頭食い」はこの時期におすすめの逸品だ。色鮮やかに並ぶ牛肉たち…皿には17の部位が印字されている。また注文すると神戸牛マイスターの認定証がお店から贈られる。これさえあれば大切な仲間と夢の肉ドラフト会議も可能。とろける舌触りと絶妙の甘みがする極上肉を心ゆくまで堪能した。
シメに最適なのが「すじ焼きめし」。「すじ」と称しているが実際には高級部位の小肉がゴロゴロと入っている。まさに肉のジュニアオールスターと言える。身も心も満たされ神戸の中心で「今年もごちそうさま」と叫び一年を締めくくった。
大皿で現れた名物の「丸ごと一頭食い」（28,000円＋税）
創意工夫の仕入れを行う松田芳明社長
サイドメニューには高級部位の小肉がゴロゴロ入る
■特選最高級 神戸牛「神源」
神戸市中央区琴ノ緒町4‐1‐281
【電】078‐230‐2918
【休】第1・第3月曜（祝日は翌日休み）
【営】（月～金）11時30分～14時
（土日祝）11時30分～15時
（月～土）17時～23時（L.O 22時）
（日祝）17時～22時30分（L.O 21時30分）
https://c252701.gorp.jp/
■岡力（おか りき）コラムニスト・放送作家
ふるさとが神戸市垂水区。関西の大衆文化をテーマとした執筆・テレビ、ラジオ番組を企画。連載・レギュラー「のぞき見雑記帳」（大阪日日新聞）「Oh!二度漬けラジオ」（YES-fm）
