7月号
泡がシャリっと、冷たい〈生〉
―新商品・「一番搾りフローズン〈生〉」の魅力とは。
尾﨑 生ビールを注いで、その上にマイナス5度のフローズンを泡としてのせます。ビールサーバーと泡サーバー、2つを設置した、飲食店での提供限定の商品です。
今年の夏も節電が呼びかけられています。そこで、暑さの中でも、冷たいビールの冷涼感と楽しい雰囲気を味わってほしいという発想から生まれました。フローズンの凍った泡がフタの役割をしてくれるので、泡持ちが30分以上持続して、一口目の冷たさが最後まで続きます。節電、猛暑の夏には最高です。
―私たちももう飲めますか?
尾﨑 5月から三宮の3店舗で展開してきましたが、7月からは兵庫県下で本格的な展開を開始します。
―家庭でも楽しめるとか。
尾﨑 対象商品に付いている応募シールを96枚集めて応募していただくと、缶ビールを使って一番搾りフローズン〈生〉を家庭で楽しめる「おうちでフローズン〈生〉」をもれなくプレゼントしています。
地域に根ざした企業へ大幅にシフト
―発足から半年余り、キリンビールマーケティング㈱とは?
尾﨑 従来、キリンビール㈱が製造から販売までを行っていましたが、今年1月1日、営業戦略から販売までを担当する「キリンビールマーケティング」と、製造とマーケティングを担当する「キリンビール」に分かれて誕生しました。地域密着型の営業と、よりスピーディーな意思決定を目的としています。まだ発足からまだ半年余りですが、従来の〝東京の企業〟から〝地域に根ざした企業〟へとシフトし、地元との結びつきが非常に強くなりました。具体的には、兵庫県の食材を地元料飲店に紹介して地産地消メニューを作ったり、地元飲料メーカーとのコラボで兵庫県でしか飲めない飲料の開発などを現在進めています。
―キリンビールマーケティングが販売するビール、ワイン、カクテルなどそれぞれの商品のターゲットは?
尾﨑 ターゲットをどの層に絞るのかではなく、全てのお客様に対応していくのがキリンビールのミッションだと思っています。好みはお客さまが判断するものであって、私どもが判断するものではありません。新ジャンルカテゴリーの商品では、「のどごし〈生〉」など、安くて飲みやすいものを提供するのも、私たちの使命。カテゴリーにはこだわりません。
今、一番注目され人気なのは、ビールをはじめ、ワイン、酎ハイなどのアルコール分0・00%飲料です。アルコールを召し上がらないお客様にも楽しんでいただき、アルコールなしの新しい食事の形を提案するものです。ノンアルコールの缶チューハイ「氷結ゼロハイ」を7月18日に新発売します。
―これからのキリンビールマーケティングの向かう方向は。
尾﨑 地域密着型の企業に生まれ変わったといっても、まだまだ地域に根ざした営業は十分ではありません。もっと、兵庫県の皆さんが元気になる方法を考えたいと思っています。フローズン〈生〉やアイスプラスビールも、「ビールに氷などとんでもない」という今までの常識を破り生まれた商品です。キリンビールマーケティングが、よりお客様に近い存在になりたいからできたことだと思っています。これからも、地域の皆さんの立場に立って、お客さまに喜んでいただける商品を提案していく予定です。ご期待ください!
尾﨑 秀雄さん
キリンビールマーケティング株式会社
神戸支社 支社長
1991年キリンビール株式会社入社(神戸支社)、首都圏販売推進部長、広域販売促進部長を経て、2011年9月より神戸支社長。自宅の庭のバラ栽培が趣味。育ったバラを愛でながら味わうキリンフリーは格別なおいしさ。