9月号
平松純子さんの旭日小綬章受章を祝う
選手として、国際審判員として、
フィギュアスケートの発展に貢献!
世界のフィギュアスケート界をリードする日本勢。日本のフィギュアスケートを世界レベルに引き上げ、自身も国際スケート連盟理事として世界のスケート界のレベルの向上に大きく貢献してきた平松純子さん。7月30日、平松さんの旭日小綬章受章を祝う会が神戸ポートピアホテルで開催された。
平松(旧姓・上野)さんは、甲南小学校4年生の時に、フィギュアスケート選手であった母・衣子さんの影響でフィギュアスケートをはじめる。その3年半後には、全日本フィギュアスケート選手権女子シングルで優勝し、通算5度の優勝を飾る。さらに1960年スコーバレーオリンピック、1964年インスブルックオリンピックに出場し、現役時代は輝かしい功績を残した。
平松さんの活躍は現役だけに留まらない。引退後ISU(国際スケート連盟)レフェリーおよびISUテクニカル・コントローラー(技術審判の責任者)の資格を取得、冬季オリンピックや世界フィギュアスケート選手権などのレフェリーやテクニカル・コントローラーを務めてきた。 1998年長野オリンピックでは審判役員宣誓を行った。また、2002年ソルトレイクシティオリンピックでの不正採点問題を契機として採用された新採点システムの導入にも深くかかわり、現在の採点システムは今も受け継がれている。
ところで、神戸と西宮には、アイススケート場があるのをご存知だろうか。ここでは未来のスター選手を夢見る多くの子供たちがトレーニングに励んでいる。神戸ポートアイランドクラブは、平松さんのお母様・衣子さんが創設者でもある。そして、2013年には、ひょうご西宮アイスアリーナが完成。実は、このひょうご西宮アイスアリーナの設立に並々ならず情熱を注いだのが平松さん。通年リンクがなかった兵庫県内に、「選手強化の拠点を」と、何度も何度も、兵庫県・井戸敏三知事に訴えつづけたのだ。そして、兵庫県から三原舞依選手、坂本花織選手といった平昌オリンピック出場の期待がかかる選手が育っている。
「フィギュアスケートがきっかけとなり、他のスポーツや教育に関わることができ、本当に幸せです。スポーツのもつ力はすごい。これからもスポーツ界のために努力したい」と話した。