2014年
12月号
12月号
耳よりKOBE 貸切電車&まちあるきでスイーツを堪能「夢のSweetsトレイン KOBEめぐり」
11月9日、貸し切りの近鉄特急は、参加者を乗せて近鉄奈良駅を出発。車内ではまず、甲南大学教授の西村順二さんと考古学研究者の穂積裕昌さんが、スイーツの歴史や「橘(たちばな)街道」について講演。今回の企画は、第11代垂仁天皇の命により、田道間守(たじまもり)が常世の国から持ち帰った「橘」が、日本のお菓子の元祖といわれることから、京阪神のお菓子の産地や、田道間守や橘にゆかりの深い観光地などを結んでアピールしようという「橘街道プロジェクト」の一環として、近畿日本ツーリストが企画した。
その後車内では、神戸凮月堂のジャン・ジャック・エリッシュさん、御影高杉の高杉良和さん、レーブドゥシェフの佐野靖夫さん、神戸洋藝菓子ボックサンの福原敏晃さんの4人の有名パティシエがエスコートし、特製「橘スイーツ」がふるまわれた。神戸三宮駅に到着すると、参加者は三宮・元町エリア、北野エリア、ひがしなだエリアの3つのコースにわかれて、「ゴーフル手作り体験」などを楽しんだ。
提案者の(株)神戸凮月堂の日崎隆広さんは、「橘街道プロジェクトというロマンティックな企画を根にして、神戸スイーツをもういちどアピールしたいというのが目的。橘街道プロジェクトは、近畿地方を面としてアピールするもの。お菓子の神様・田道間守が祀られている豊岡の中嶋神社をはじめ、兵庫県、奈良県をはじめとする近畿圏が連携して、今後もさまざまな企画が出てきますよ」と話す。今回の参加者は209人で、美味しい一日を楽しんだ。