10月号
ミュージアムの魅力をLINK(連携)する。神戸にふくらむ、新しい楽しさ。
神戸の美術館・博物館が連携する「KOBEミュージアムリンク」。
視察や会議、懇親会での交流から、巡りたくなる楽しさがふくらんでいく。
各館の魅力を面として広げる、その取り組みを紹介します。
個館では実現が難しい企画を連携によって形にする…。そんな想いから2019年に発足した「KOBEミュージアムリンク(以下KML)」。神戸市内の美術館・博物館22館が参画し、設立母体も規模も目的も異なる館同士が自主的に連携する、全国でも例の少ない文化ネットワークとなっている。
厳格な参画条件を設けず、行政や大学、交通事業者、旅行会社、メディアなどもパートナーとして受け入れる“開かれた仕組み”が特徴で、各館の来館促進はもちろん、神戸の文化を点ではなく、面として発信することをめざす。
呼びかけ発起人であり代表を務める「KOBEとんぼ玉ミュージアム」館長の宮本恭庸氏は、「個別の館だけでは得にくい接点や企画を生み出せることが連携の価値」と語る。月1回の会議に加え、オンライン会議やSNS勉強会も並行して行い、スタンプラリーや謎解きゲーム、オリジナルインクの開発販売、学生との連携企画など、多様な魅力づくりを実施。来館者が実際に館へ足を運び、感動し、その体験を発信したくなる仕掛けづくりに取り組んでいる。
第88回会議は8月27日、フェリシモ本社「Stage Felissimo ホール」で開催され、出席者は「フェリシモ チョコレート ミュージアム」を視察。KMLのPR大使である鳥瞰図絵師・青山大介氏とコラボレーションしたプログラムは、神戸とチョコレートのトリビアを紐解くデジタルアート。また世界のチョコレートパッケージ約1万9千点の展示コーナーでは、天井まで届く棚を下から鑑賞できる工夫に「面白い」と声が上がっていた。
会議では、2026年度事業であるミュージアムカード制作の進捗を共有。参画館とパートナー館を合わせて72枚を制作する案が提示され、「代表作品」「マニアックな収蔵品」などテーマ別に複数枚を集めると1つの絵が完成する、集めたくなる仕掛けを検討中であると報告。年内制作、来年1月配布をめざす。また文化庁「博物館機能強化推進事業(専門的人材派遣)」への応募、PR大使の選抜方針などが報告され、神戸市立小磯記念美術館の過去の事例や、神戸観光局によるガイドサービスの需要増加など、各館の知見を共有する場となった。


フェリシモ社屋内の「f winery(エフワイナリー)」で懇親会を開催。「人との出会いを大切にユニークなワインづくりを目指す都市型ワイナリー」で、当日はこの会のために特別に用意された軽食をビュッフェ形式で。細部までフェリシモらしいおもてなしが添えられた。※メニューや提供方法などは通常のサービスとは異なります














