05.27
WEB版 エンタメ情報|新歌舞伎座開場65周年記念
前川清さん 藤山直美さん
新歌舞伎座(大阪市天王寺区)開場65周年を記念し、歌手・前川清と女優・藤山直美が舞台に立つ。同舞台で2年前にも共演し、息もぴったりの2人。6月1日からの公演に先立ち、共演する田畑智子さん、山田まりやさん、米原幸佑さん、岸本加世子さんと並び、制作発表会が行われた。
新歌舞伎座開場65周年記念公演
前川清さん 藤山直美さん
2部構成となる公演の第1部は、前川、藤山が夫婦役で出演する人情喜劇『だいこん役者』。新歌舞伎座オリジナル作品として2016年の初演から一新、新たな旅一座が誕生する。
一座の座長・恋次郎役の前川が「いるのかいないのかわからないボーッとした役。台本に『あとは適当に』なんて書いてあったりする」と話すと、恋次郎の女房・唄子役の藤山は「隣の人(前川)、どうしましょう」と笑う。前川の好きなところを聞かれると、「前川さんはスター。唯一無二の存在。美空ひばりさんの隣で歌った、そんな時間が細胞の中に組み込まれている。その存在が財産、そのままがいい」。役名の“唄子”は、藤山の提案によるもの。「前川さんの歌、“恋唄”からいただいて」と遊び心を明かした。
座員・多恵役の岸本は約40年ぶりの舞台出演。「もう舞台をやることはないと思っていたけれど、藤山さんとご一緒できる、こんなチャンスはもう2度とないと思った」と話す。
第2部『前川清オンステージ』について前川は、楽曲『雪列車』(作詞:糸井重里、作曲:坂本龍一)の思い出話を披露。「レコーディングでは、作曲した坂本龍一さんが、丸1日かけて自らドラムを叩いてくれました。みんながまだ若かった頃の話です。今回はその音源を残しつつ、感謝の気持ちを込めて歌いたい」と、坂本さんを偲んだ。
あらすじ
『だいこん役者』
川上恋次郎(前川清)とその女房・唄子(藤山直美)が率いる旅の一座が、白浜の『國松座』へとやってくる。しかし最近、恋次郎はしくじり続きで、「だいこん役者」と呼ばれ自信喪失気味。一座は、唄子の頑張りでなんとか保っているものの、多恵(岸本加世子)ルリ子(山田まりや)たち座員の心配は一向に絶えない。そんな中、恋次郎が人目を忍んで、一膳飯屋を営む百合絵(田畑智子)に逢いに行ったので、唄子の怒りも爆発。そこに湊町を狙う開発業者や、百合絵の幼なじみの猛司(米原幸佑)も加わって、『川上恋次郎一座』の大ピンチ……果たして唄子は、恋次郎と一座を立ち直らせることができるのか?
……亭主と芝居に惚れ込んだ恋女房のドタバタ奮闘記!
出演:前川清 藤山直美
田畑智子 山田まりや 米原幸佑
岸本加世子 ほか
公演情報
『新歌舞伎座65周年記念 前川清 藤山直美』
公演日:2024年6月1日(土)〜6月25日(火)
開演時間:11時/16時
会場:新歌舞伎座
問合せ:新歌舞伎座テレホン予約センター 06-7730-2222(10:00〜16:00)
※料金、休演、貸切公演などの詳細はHPをご確認ください。
https://www.shinkabukiza.co.jp/perf_info/20240601.html