10月号
芦屋山手のフロントライン「東山町」 その 四
芦屋ならではのステイタスと住環境
阪急神戸線の北側、山から丘陵地にかけて広がる東山町は、
豊かな自然に抱かれた芦屋山手に位置する。
野村不動産「プラウド芦屋東山」は、その最前線に誕生する。
モダニズムの風雅が今も
東山町周辺は、六甲山系が突き出た緑の岬のような部分で、明治時代は山の端は針葉樹林、丘の上に果樹園のあるのどかな里山だった。周辺の集落では近代的な水車産業が営まれ、製粉や搾油、伸銅などがおこなわれていた。
明治38年(1905)に阪神芦屋駅、大正2年(1913)に省線(後の国鉄、現在のJR)の芦屋駅が開業すると芦屋は別荘地として注目されるようになる。やがて阪急芦屋川駅が大正9年(1920)に開業するとその動きは加速。別荘地や郊外住宅地は拡大し、里山の風景は豊かな緑と明るい南向き斜面を生かした健康的な住宅地へと変貌していった。
東山町周辺は鉄道会社や行政、不動産会社などによる開発とは一線を画し、富豪たちが好きな場所を選び自由に開発していった。ゆえにそこは個人の「領地」のようなもので、中でも竹内才次郎邸一帯は同郷者のコミュニティまで形成していたという。
富豪たちが自らの手で切り拓きお屋敷を構え、阪神間モダニズムの華やかなりし生活文化を謳歌した地。今も残る邸宅や石垣などから、その優雅な薫りが現在もなお放たれている。
守るべき価値がある地
今や世界的にも高級住宅街としてその名を知られる芦屋。実はその環境は法律によって守られている。芦屋市は昭和26年(1951)制定の「芦屋国際文化住宅都市建設法」により、住民投票を経て国から国際文化都市に指定された。個別の法律で国際文化都市に指定されている自治体は全国でわずか9つ。しかも芦屋以外はすべて観光都市で、文化住宅都市は唯一、芦屋だけだ。
この法律の精神のもと、芦屋市は厳格に景観や環境の保護をおこなっている。平成16年(2004)に芦屋市は「芦屋庭園都市宣言」をおこない、独自の景観に関する規定は、京都と並び全国的に最も厳しい内容だ。全市域を景観地区に指定しさまざまな規制を設けているが、時には都市景観アドバイザーによる「美観」の審査が必要で、データ提示だけにとどまらない感覚的・実践的な景観保全が求められている。
芦屋市はほかにも「芦屋市住みよいまちづくり条例」をはじめとする条例の制定のみならず、一昨年には市独自で景観計画を定めることが可能な景観行政団体へと移行。加えて今年7月からは「芦屋市屋外広告物条例」を施行し、色彩や大きさなどに規定を設け、屋上での広告掲示、LEDやネオンサインの広告禁止など厳しい規制が加えられた。
さらに東山町の一画は「山手東地区緑の保全地区」にも指定されている。緑地面積の敷地面積に対する割合や緑地に植栽する樹木の基準などで豊かな自然環境が保護されている。
守られるのは、その価値があるから。今後も永続的に景観保全がおこなわれ、豊かな住環境は得難い財産になるだろう。
普遍的なステイタスと利便性
そんな東山町は芦屋の中でも羨望を集める阪急の北側、一流企業の経営者や文化人など数多くの名士たちが邸を構える芦屋山手の最前線に位置。低層住居中心の落ち着いた住環境を誇る。
一方で駅や生活施設にほど近い利便性も兼ね備えている。子どもでも駅へ徒歩で行ける距離なので、阪急沿線などに点在する名門私学への通学にも便利なだけでなく、近隣にはキッズアカデミー、バレエやピアノ、外国語など各種教室もあり、子育て世代にもフィットする環境だ。
「プラウド芦屋東山」は、四季折々の草花が微笑み、散策にも子どもの遊び場にも絶好の東山公園に隣接。植栽にも一工夫凝らして公園との一体感を創出している。南側に加え、公園の緑を仰ぐ北側にも開口部を設け、バルコニーでは程良い距離感で自然を感じることができ、室内へと緑の風を誘う。
ゆかしき歴史を持つこの地へのオマージュを込め、外観は丹波石やスクラッチタイルなど時とともに味わいを増し質感のある素材を使用し、地形を生かしつつまちなみにも配慮した風格と落ち着きを。エレベータは2戸に1基の割合で設置、廊下は一部を除きホテルライクな内廊下で、プライバシー感を高めている。
各邸はその広さを生かし全戸オーダーメイド対応(期間限定)。専任のコーディネーターとともに自分らしい空間を実現可能だ。プランニングから金具ひとつに至るまで妥協ない細やかな造作や上質な質感を、ぜひモデルルームで感じてほしい。
芦屋ならではのステイタスと住環境。さらに利便性まで兼備した「プラウド芦屋東山」。その価値はきっと色褪せない。