4月号
harmony(はーもにぃ) Vol.38 メジロが庭にやってきた
我が家の庭につがいのメジロが毎日飛んでくるようになりました。
キッカケは庭の枯れた木の枝にミカンを半分に切って枝の間に固定しておくと、それをついばみに来るのです。メジロのほかにヒヨドリも交代でやってきます。木の枝は窓から30㎝ぐらいのところにあるので、野鳥を至近距離から見ることが出来るのです。しかし、人間の姿に気づくと、すぐに飛び去ってしまうので、カーテン越しに隠れてそっと気づかれないように見なければなりません。飛んできたメジロは枝に止まると、たえず頭を四方八方に動かし、目をキョロキョロさせて周囲を警戒しながらミカンをつついています。野良猫、蛇、カラス、トンビ、人間などの天敵に気をくばらなければなりませんので、落ち着かないように見えるのでしょうが、なんとなく小心者のように見えておかしくなってしまうのです。
ヒヨドリが飛んでくると、昨年「我が家の庭の木に巣を作って、そこから飛び立っていったあのヒヨドリのこどもたちかな」と想像したり、しばらく姿を見ないと、「天敵に襲われたのかなあ」と気をもんだりします。
「もうミカンの中身がなくなってるよ」「サツマイモを置いたらたべるかなあ」「毎日、食べ物を探すのも大変やろうなあ」「鳥の家にも冷蔵庫があったら蓄えられていいのに」など、とりとめもない会話が続きます。
私は高校生まで但馬で暮らしましたので、いろんな野鳥を見て育ちましたが、特にスズメには親近感があり、2階の屋根の瓦をめくって幼鳥を探したりしていましたが、ある時、鬼瓦を除くと蛇が幼鳥を丸呑みしているところに出くわし驚いたことは今でもよく憶えています。神戸に住むようになってからは野鳥との付き合いはほとんどなくなってしまいました。それにしても毎日野鳥をこんなに身近で見る機会を与えられるとは思いもよりませんでした。鳥たちは今日も平凡な日常にささやかな楽しみと夫婦の会話に彩りを添えてくれています。
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