2019年
12月号
12月号
おもしろ有馬楽「第10回 兆楽亭」|有馬歳時記
11月4日に開催された兆楽亭は令和初、さらに10回目という節目の会となり、約50名の歴史好きが兵庫・神戸のヒストリアン、田辺眞人先生と講談師の旭堂南海さんの歴史秘話を愉しんだ。
今回は〝2020年大河ドラマ「麒麟がくる」を語る〟と題し、主人公の明智光秀にクローズアップ。田辺先生はまず戦国大名の年齢相関などから光秀が頭角を現した背景をレクチャー。続いて現在兵庫県側の旧丹波国西部を治めていた赤井氏や波多野氏と光秀の関係について語り、時間軸と空間軸の両面から光秀の歩みを浮かび上がらせた。
続いて南海さんが張り扇片手に登壇。光秀の出生や信長に仕えるまでの経緯は不詳だが、イマジネーションを盛り込んでその半生を名調子で語った。
2人の対談では信長の信頼が厚かった光秀がなぜ謀反を起こしたかで盛り上がり、幼少期と本能寺の変をどう描くかに注目すべしと大河に期待を寄せた。
観衆たちはその後、松茸や丹波黒など秋の味覚を愛で、天下一の名湯を満喫した。