2016年
4月号
4月号
神戸の粋な店 Vol.10 プーさん食堂
隠れ家的なお店で楽しむ
世界各国を巡った村瀬さんの“本場”ごはん
「お年玉を貯めて妹と一緒に初めて買ったのがオーブンレンジ」という、小さな頃からお料理が好きだった村瀬ぷぅさん。東京で洋食店勤務の後、カリフォルニアの日本料理店にキッチンチーフとして迎えられ、以降、食に関わるビジネスでヨーロッパやアジアなど約30カ国を飛び回ってきた。食をテーマにした昨年のミラノ国際博覧会では、兵庫県の出展事業をプロデュース。そんな村瀬さんが隠れ家的なお店を2月にオープンした。
「僕自身が世界各国で食べてきた本場の料理を若い人たちにも食べてほしい」と村瀬さん。いろいろな国の料理をより美味しく楽しめるようアレンジした“おいしいごはん”が、本当に手ごろなお値段で味わえると、幅広い年齢層が集う。オレンジマーマレードを使ったスペアリブ、たっぷりの赤ワインで上質な和牛を煮込んだビーフシチュー、〆には淡路島のそうめんまである。前菜の「ずりきも」は、砂ずりを肝であえたお酒にぴったりの一品。佐藤悦枝さんは「なにを食べても美味しいからいつもおまかせ」と絶賛する。
朝方まで営業しているので、夜10時以降は、タコわさや漬物などのおつまみとお酒を楽しむ人が増えてくる。「ディナータイムは創作料理レストランとして、夜更けからは無国籍居酒屋として、2通りの使い方がしていただけますよ」と村瀬さん。パーティーや女子会などコースは2500円~(飲み放題はプラス1500円)。貸切も可能。
創花人 佐藤 悦枝 さん