2012年
11月号
11月号
有馬温泉後継者塾
次代の有馬を担う人材が新発想のマーケティングを学ぶ
去る9月13日、若手経営者を主な対象とした有馬温泉後継者塾が有馬温泉観光総合案内所で開催され、有馬温泉観光協会青年部のメンバーをはじめ、起業家や後継者など幅広い業界から参加者が集った。
講師はマーケティング・デザイン・ソリューション・チームの増田隆史先生。有馬温泉後継者塾は全6回。「良い商品だけれど売れない」から脱却し、3つの手法をベースとして〝圧倒的〟なモデルを考え抜くヒントなどを紹介するもので、3回目となる今回のテーマは「待ち伏せマーケティング」。
本題の前に過去2回の講義内容を復習。「他の商品より優れている」から「他にはない尖った商品」を目指すペルソナマーケティングについてと、「競争力の強化」から「絶対負けない」、つまり「競争しない」という究極の戦略について、待ち伏せマーケティングを理解する前提として再確認した。
そして本題へ。成功者に聞くと必ずといっていいほど出てくる「偶然」の正体を分析した待ち伏せマーケティングは、その偶然に出会う可能性を高めチャンスとしてしっかりと生かす手法などを体系的にまとめたもので、「営業力を強化」から「営業しない販売方法」へモデルを転換する〝魔法の杖〟。成功までの4つのステップをもとに基本的な発想や法則、具体例について学んだ。これまでのマーケティング理論にない斬新な考え方は大きな示唆を与え、有馬の活性化にも結びつきそうだ。セミナーのあとは懇親会で親交を深めた。
次回はマネジメントをテーマに11月15日(木)に開催される予定。一般参加も可。詳しくは「有馬もうひと旅社」ホームページを。