2014年
9月号
9月号
Report KOBE 童画風版画 菅田英一さん 西宮市大谷記念美術館賞受賞
シルクスクリーンの手法で、自然や童画などを描いている菅田英一さんが、第64回西宮市展のデザイン部門で西宮市大谷記念美術館賞を受賞。西宮市展は、洋画、日本画、デザイン、書、写真、彫塑・立体、工芸の7部門での公募美術展。今回、菅田さんが出展した「浜辺の詩」は、ピアノを弾く少年の向こうに海が見え、一見海外の浜辺を思わせるが、実は芦屋浜を描いたものだという。「芦屋浜はよく歩くのですが、やはり生まれ育った場所でいつも見ていた海なので心が落ち着きます」と菅田さん。
菅田さんは関西大学卒業、神戸商業高校等で教員をつとめた後、退職し、1984年から長野県の安曇野に移住、アトリエを構え、信州の自然の中で、花、猫たちなどを題材にした作品を発表。心踊る絵画世界と美しい色彩にファンが多い。2001年に安曇野を引き上げ、西宮の自宅に戻り、現在は阪神間を中心に活動。これまで兵庫県展、芦屋市展、童画グランプリ(講談社)などを受賞している。