11月号
苦楽園のお店 15〜16
La Baguette de Paris YOSHIKAWA(ラ バケット ド パリ ヨシカワ)
苦楽園になくてはならない「街のパン屋さん」
パンのワールドカップ「クープ・デュ・モンド・ド・ラ・ブランジェリー」で、日本代表として出場した経験をもつ吉川崇さんが、2009年にオープンした。お店には開店と同時に途切れることなく地元のお客さんが訪れる。パン本来がもつ生地の旨みや風味を味わってもらいたいとハード系のパンが中心。「ハード系を販売するには、食べ方の提案も同時に行う必要がありますが、苦楽園にはパンを召しあがるライフスタイルが根付いており、その点で大変助かりました」と吉川さん。人気のバゲットは2種類。レギュラーは軽くあっさりとしたシンプルな味わいで、トラディショネルはもっちりとしていて甘みや風味が豊か。原料にほとんど違いはないが、イーストの醗酵方法、生地をこねるときの力加減や温度差によって味に微妙な変化が生まれる。「ぜひ食べ比べてください」と吉川さん。食パンはハコ型と山型の2種類。こちらもあっという間に売り切れになる。苦楽園の「街のパン屋さん」として、なくてはならない存在になっている。
ココが好き!苦楽園
オーナー 吉川 崇 さん
「緑が多く、広い公園があり、子供たちにとっても良い環境だと思います」
La Baguette de Paris YOSHIKAWA
西宮市樋之池町3-6
TEL:0798-72-0770
営業:7:30-19:00
休業:火曜・第一・第三水曜定休
鮨 まつ本 寿司と向き合い、いい時間を過ごしてほしい
「寿司が大好き」という松本純さんが7年前に始めた「鮨 まつ本」。お客さんにじっくり寿司と向き合ってほしいと静かな住宅街を希望し、苦楽園を選んだ。寿司修行の経験はないが、金沢のある職人さんに大きな影響を受けたという。魚一切れをぞんざいに扱った松本さんを「食材に失礼だ!」と叱咤。「にぎる姿、お客様への心配り、食材に関わる人たちへの思い…大切なことに気づかされました。美味しければいいと思っていましたから」。いわゆる〝にぎり寿司〟ではない、遊び心のある美しい寿司が〝まつ本流〟。魚は毎日、自分の目で確かめできる限り近隣のものを選ぶ。余計なものは一切置かないシンプルで清潔感溢れる店内はカウンター8席のみ。「お客様のお好みや召し上がる様子、その日の調子などあらゆることに目を配るには、私の能力ではこれが限界です」。美味しいのは当たり前、「いい時間を過ごした」と言ってもらえるのが何より嬉しいと話す。
ココが好き!苦楽園
オーナー 松本 純 さん
「四季折々、色や風景が変わる街。移り住みたいくらい、いい街です」
鮨 まつ本
樋之池町2-33
セルシェール苦楽園1F
TEL:0798-74-5499
営業:12:00-14:00/17:00-22:00休業:月曜(祝日の場合は火曜)定休