2014年
11月号

[神戸百店会NEWS]北野ガーデン古典芸能イベント 芝能「仲秋の宴」を開催

カテゴリ:文化・芸術・音楽

北野坂を登り詰めた右角にある閑静なレストラン、北野ガーデンで10月1日の夜、恒例の古典芸能イベントが開催された。今回は「仲秋の宴」として、美しい庭を舞台にした芝能がおこなわれ、「安達原」が演じられて多くの紳士淑女が集った。
萩小屋が置かれた本舞台に登場したのは、熊野の山伏、阿闍梨祐慶と従者。奥州・安達原(今の福島県安達太良山の麓あたり)に着いたものの日が暮れ、一夜の宿を探すと一件のあばら屋が。そこでは一人の年老いた女が、世間の目を逃れるように住んでいた。祐慶が老女に泊めてほしいとお願いしたところ、粗末な家だからと一度は断られたが、野宿するのはあわれだと思ったのか、招き入れてもらえることに。祐慶が見慣れない枠かせ輪に興味を持つと、老女は夜中でも賤しい仕事をせねばならぬ身の上を嘆きながらも、糸尽くしの歌を歌いながら操るが、長く生きながらえる辛さに感極まったのか、手の動きは速度を増し、やがて声をあげて泣き出してしまう。老女はおもむろに向き直り、焚き木を採りに山に行くから、留守の間は決して寝屋を覗いてはならぬと強く言い残して出て行ってしまう。ここで登場した能力が祐慶に何度も咎められながらも、好奇心から寝屋を覗いてしまう。するとそこには死骨が累々と積み上げられていて、その報告を受けた祐慶は鬼の住家であると逃げようとするが、老女が般若の面の鬼女となって現れ、襲いかかる。祐慶一行は法力で応戦、緊迫した場面が続くが、やがて鬼女は祈り伏せられてしまった。
前半は虫の音に物寂しさすら感じる静寂な雰囲気も、能力のコミカルな動きで賑やかになり、最後は鬼女と山伏の緊迫感のある戦へ。その変化が観る観客たちを物語に引き込んだ。
舞台の後は自慢のローストビーフをはじめとする珠玉の料理を愉しみ、参加者たちは芸術と食の秋を満喫した。次回は来年4月8日(水)に開催予定。

北野ガーデン

TEL 078・241・2411
神戸市中央区北野町2-8-1
http://www.kitano-garden.com/

〈2014年11月号〉
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