2021年
9月号
9月号
双翼の日の丸エンジニア|KOBECCO おすすめの一冊
戦後日本が失ったものは何か?
4人のエンジニアの生き方から学ぶ
「神戸偉人伝外伝~知られざる偉業~」など弊誌で連載を担当するフリーライター戸津井康之氏の著書『双翼の日の丸エンジニア ゼロ戦と飛燕の遺伝子は消えず』(学研プラス)が8月5日に発売となった。
海軍機「ゼロ戦」の設計者として知られる堀越二郎。一方、陸軍機「飛燕」を設計した土井武夫。二人は東大工学部の同期生で、激しさを増す戦況の中で、共に競い合うかのように戦闘機の設計に没頭する。陸海軍の軋轢の中、短期間で日本の航空機開発技術を世界レベルに引き上げ、さらに凌駕していく。そこには高度な技術だけでなく、日本人の自由にものをつくる精神や誇りが集約されている。しかし、敗戦…、その後日本は一切の航空機製造を禁じられることに。
時を経て、土井と堀越の薫陶を受けた教え子、百合草三佐雄と葛城衛はエンジニアの道を歩み始める。様々な問題に直面しながら、飽くなき探究心と勇気で困難を乗り越え、遂に世紀の大発明を成し遂げる。一旦は消えかかった“ゼロのDNA”と“飛燕の遺伝子”は、再び空高く羽ばたく。戦後日本が失ったものは何か?日本人が大切にしなければいけないものとは?そんな問いかけに、一石を投じる渾身の一冊。
双翼の日の丸エンジニア
ゼロ戦と飛燕の遺伝子は消えず
戸津井 康之(著)
■定価 1,980円 (税込)
■発売日 2021年08月05日
■発行 学研プラス
■判型46
■ページ数384頁