2015年
6月号
6月号
六甲国際ゴルフ倶楽部
三宮から車を走らせること約30分。神戸市北区、六甲山麓の緑と澄んだ空気の中、「六甲国際ゴルフ倶楽部」が姿を現す。1975年のオープン当時、「関西では他に例を見ない壮大なスケール」と絶賛された。トーナメント開催の度に改造されレベルアップし、83年、日本オープン初タイトルを獲得した青木功を「このコースはタフだよ、長いよ」と唸らせた。
96~97年にはニクラウス・デザインによる大改造が行なわれた。現役当時〝稀有なボールストライカー〟と称されたジャック・ニクラウスはプロの傑出したショットの精度・飛距離を知っている名設計者でもある。ニクラウスの監修と米国人シェーパーの手で、考え抜かれた戦略性と自然に逆らわない美しさを兼ね備えたコースにリニューアルされた。それぞれに特徴を持つ東西2つのコースは多くのゴルファーに愛され続けている。
全てのレベルのゴルファーが楽しめる西コースは、自然の地形を生かしボールコントロールを重視したアメリカンスタイル。日本シニアオープン、パナソニックオープン、サントリーレディスオープンなどナショナルオープンの舞台に選ばれているクラシックタイプの東コースは、「第80回日本オープンゴルフ選手権」開催に向け、数年にわたり改造・整備を進め7400ヤード超の国際トーナメント基準をも満たすコースとして準備を整えた。六甲国際ゴルフ倶楽部40年の歴史の中で2度目となる今年10月の開催に期待が膨らんでいる。
東コース16番