2013年
1月号
1月号
耳よりKOBE 「源氏のふるさと川西」歴史セミナー
源満仲は10世紀後半、京都に近い多田の地(現在の川西市)を拠点とし、猪名川上流にかけての広大な地域「多田荘」を開発するとともに、強力な武士団を形成した。そのことから、川西市は「清和源氏発祥の地」といわれる。
そんな歴史ある川西の魅力をもっと多くの人に広めようと、きらっと☆阪神北オータムフェスタ実行委員会が主催した「源氏のふるさと川西」歴史セミナーが、11月10日、川西市のアステホールで開催された。神戸はじめ兵庫県を中心にした歴史に詳しい田辺眞人さんの基調講演「源氏のふるさと平家のみやこ~武家の時代と兵庫県~」で幕を開け、旭堂南海さんの講談、川村旭芳さんの琵琶演奏など盛りだくさんの内容。平家の“みやこ”の神戸からは、小柴善博副市長と、KOBE清盛隊が友情出演。すでに2月8日に、神戸で「源平サミット」が開催され、神戸市・川西市の両市長が対談して、源平の長年の対立関係に終止符を打って“仲直り”し、お互いの地域の魅力をPRして盛り上がっていこうという経緯もあって、なごやかな雰囲気に。サミットの際に寄せられた、川西出身の元プロ野球選手・古田敦也選手からのビデオメッセージも披露された。
川西市の大塩民生市長、田辺眞人さんとの歴史トークでは、「川西は兵庫県の東の入り口。日本一の里山である黒川や、源氏ゆかりの多田神社・満願寺など、たくさんの見どころがある」と、大塩市長がPR。田辺さんからは「満仲公は住吉神社の神様のお告げで三本の矢を放ち、矢が届いたところを拠点とした。そこが多田の地だったのですが、『三ツ矢サイダー』はその伝説の三本の矢画からきていて、三ツ矢サイダーは川西が発祥。そんなつながりでも楽しいアピールができますね」とユニークなアドバイスも飛び出した。