12月号
耳よりKOBE 手塚治虫作品が永遠の輝き「ジュエリー絵画」に
株式会社カミネ商事が来年創業110年を迎えるのを記念し、漫画家・手塚治虫の絵画作品を宝石で作り上げた「手塚治虫ジュエリー絵画」を発表した。手塚作品の大ファンでもある上根学社長が「不朽の名作を不朽のジュエリーで作りたい」と今回の企画を考え、手塚プロダクションの協力のもと、半年をかけ作品づくりに着手。
11月3日に行なわれた制作発表会には、手塚治虫の作品テーマである「命の尊厳」をテーマに手塚プロダクション代表取締役・松谷孝征さん、宝塚市観光大使リボンの騎士「サファイヤ」のお2人などが記念講演。司会は手塚治虫氏の次女の手塚千以子さん。上根社長は「今までのジュエリーは女性が身に着けるものがほとんどだった。ジュエリー絵画は家族で楽しめる作品になっている。家代々の宝物になってほしい」とコメント。
大阪市立大学大学院の近勝彦教授は、「上根社長は宝石で何か新しいことをしたいと考えて、今回のジュエリー絵画を企画。手塚プロの松谷社長に監修を依頼し、細かいところまでチェックいただいた。カミネ商事の努力と皆さんの協力によって今回の企画が実現した」と経緯を話した。
この「ジュエリー絵画」は表面に凹凸がなく、より繊細な色彩によって手塚作品を表現でき、熟練の職人がひとひとつ手作業で作り上げるため、作品ごとに風合いがちがうのが特徴。今回は『鉄腕アトム』『ジャングル大帝』など6作品から19種類が制作された。天然宝石を使用しているため半永久的に色あせない「ジュエリー絵画」は、それぞれにシリアルナンバーがつけられ、自分だけのオリジナル作品を手に入れることができる。作品のひとつ『火の鳥』のジュエリー絵画は、宝塚市立手塚治虫記念館に寄贈された。
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