2022年
7月号
7月号
本誌連載「有馬温泉史略」がユニークな歴史講談に
去る5月27日、北区岡場駅前のありまホールにて有馬温泉観光協会の総会が開催され、その第二部で本誌連載「有馬温泉史略」をもとにした講談「有馬がたり」のデモンストレーションがおこなわれた。
拍手に包まれ高座に上がったのは、四代目玉田玉秀斎さん。四代目旭堂南陵に師事し、四代目玉田玉秀斎を襲名して97年ぶりに玉田家を復活させた気鋭の講談師で、歴史講談を通じた地域おこしでも活躍中だ。
玉秀斎さんはまず「講談とは何か」を落語との違いを軸に説明してから本編に入り、開湯神話のシーンを大己貴命と少彦名命の掛け合いで軽妙に演じたり、平安末期の大災害の様子を臨場感いっぱいに表現したり、時にはユーモアを交えつつ、記事をブラッシュアップしてわかりやすく有馬温泉の歴史を語った。
今回、観衆は関係者のみだったが、今後は一般にも披露していく予定。本誌も協力し、「雑誌記事から講談へ」という類を見ないスキームを有馬温泉の活性化に繋げていきたい。