7月号
神戸のカクシボタン 第一〇三回 魅力ある神戸の「まちづくり」を紹介
『KOBEわがまちづくり~過去そして未来へのバトン~』
安全・安心・快適な住環境づくりに取り組む『一般財団法人 神戸住環境整備公社』が様々な事例を紹介する番組『KOBEわがまちづくり~過去そして未来へのバトン~』を制作した。神戸市では、昭和56年に「まちづくり条例」を制定。市民と行政が連携し多くの実績を誇る。番組ナビゲーターは、地元を拠点に活躍するタレントのターザン山下さん。冒頭では「まちづくり」の相談窓口として運営する『まちラボ』を野崎隆一さん(神戸まちづくり研究所)が案内する。ここではイベントの開催や約1万冊ある関連図書の貸し出しも行っている。
令和3年に全国初の歩行者利便増進道路に指定された三宮中央通りの通称「ほこみち」。その魅力をオーダーメイド家具の老舗『永田良介商店』永田耕一さん(三宮中央通りまちづくり協議会)が紹介。他にもグッドデザイン賞を受賞した『KOBEパークレット』について『合資会社ゼンクリエイト』根津昌彦さんが解説した。最後は大正14年に設立された市民の台所『灘中央市場』を訪問。施設を代表して『藤原青果店』藤原明さん(灘中央市場協同組合)をインタビュー。ユニークな取り組みとして注目を集める市場の中にある畑『いちばたけ』や『防災空地』を使った取り組みについて専門家の坂本友里恵さんと角野史和さんが展望を語った。この番組を通じて神戸にしかできない創意工夫の「まちづくり」が学べる。
■動画
『KOBEわがまちづくり~過去そして未来へのバトン~』
公式YouTubeチャンネル https://www.youtube.com/watch?v=fgezs4twsWY
■岡力(おか りき)
コラムニスト・放送作家
ふるさとが神戸市垂水区。関西の大衆文化をテーマとした執筆・テレビ、ラジオ番組を企画。連載「のぞき見雑記帳」(大阪日日新聞)「球友再会」(月刊神戸っ子)