9月号
harmony(はーもにぃ) Vol.31 宇宙へのあこがれ
高校生の頃、私は但馬に住んでいましたが、その頃は夜空がきれいで、天空には星がいっぱい輝いていました。自分のこの目で実際に月のクレーター(噴火口跡)を見てみたいという思いに駆られて天体観測をするキットを購入しました。それを一生懸命に組み立てて庭に設置し、レンズを通して実際に月のクレーターを見たときの興奮と感動は今でもよく覚えています。
その頃、人間が月に実際に行けるなどとは思ってもいませんでした。しかし、1969年、アメリカのアポロ計画でアポロ11号が月面に到達し、人類が月に足跡を刻んだのです。私はそのとき、世界を一人で放浪しており、スイスのユースホステルでそのニュースを耳にしました。それ以降人間が宇宙に行くことは珍しいことではなくなり、各国が競うようにロケットで人間を宇宙に送るようになりました。
宇宙とは地球から100キロメートル以上離れた空間のことを言うのですが、ほとんどの宇宙飛行士たちは秒速8キロ、90分で地球を一周する400キロの低軌道に浮かぶ宇宙船で活動をしています。
宇宙に行った飛行士たちは地球を400キロの軌道上から眺めて何を感じたり、考えたりしたのか、彼らの人生観にどんな影響を与えたのか、は私にとっても大変関心の高いことでした。1985年にジャーナリストの立花隆氏が「宇宙からの帰還」(中央公論社刊)という本を書きました。アメリカの12人の宇宙飛行士たちに著者がインタビューしてまとめた本で、これはとても面白い本でした。昨年、「宇宙から帰ってきた日本人~日本人宇宙飛行士全12人の証言」(稲泉 連著 文藝春秋)が出版されたので、すぐに読みました。
400キロの彼方から見る地球の姿は人間の心にどんな影響を与えたのでしょうか。次号で宇宙飛行士たちの言葉から彼らの心を打った地球の姿を拾ってみます。
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