2月号
harmony(はーもにぃ) Vol.12 “普通”がしあわせなんや
東日本大震災で家族を失ったある女子中学生がテレビのインタビューでこんなことを言っていました。「震災前の普通の暮らしがしたい」と。
毎日朝起きて「おはよう」と言う、お父さんお母さんが家にいて、学校へ行ったらいつもの友達がいる、そういうごく当たり前の暮らしが今となっては輝いて見える。
阪神・淡路大震災のときでも「普通の暮らしを取り戻したい。それが目標です」と言う人達がたくさんいました。
阪神・淡路大震災で被災した一人のお母さんが「子ども達へ」というテーマで次のような作文を書いています。
「母ちゃん、しあわせって何?」 という子どもの問いかけに、お母ちゃんは答えに詰まりました。
「それって結構難しい、深い問題なんよ。毎日朝、おはよう、と起きて、おいしいなってご飯を食べて、元気に遊んで、おやすみ、って寝ることかな。」
「そんなん、いつものことやんか。普通がしあわせなん?」
「うん、普通ってすごいことなんやで」って、お母さんが子どもに言うと、子どもは「そうか」と言います。
「普通のしあわせが、急に、突然なくなってしまうことがある。震災が教えてくれたことです。子どもが普通のしあわせを大事に思ってくれたら普通を無くした人にそっと寄り添える人になってくれたら、お母ちゃんはしあせです」とお母さんは書いています。毎日朝起きて、「おはよう」と言ってご飯を食べて、学校へ行って、元気に遊んで、夜になると「おやすみ」と言って寝ること、それがしあわせなんか。何や、そんならいつも自分がしていることやないか…。そういうごく普通の、当たり前のことがしあわせなんや、ということを子どもはお母さんとの会話の中から感じたり、考えたりしたようです。
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