2016年
7月号
7月号
神戸のカクシボタン 第三十一回 幅広い芸で活躍するお笑いコンビ「ボルトボルズ」
写真/文 岡 力
「楽しみながら勉強がしたい…」そんな、のび太のようなむちゃぶりを叶えてくれる人達がいる。松竹芸能に所属するお笑いコンビ「ボルトボルズ」(河口 哲・弓川 信男)は、共に神戸市西区出身。名称は、工業高校の電気科で同級生だった事に由来する。2000年にコンビを結成。派手なスーツを身にまとい、しゃべくり漫才の王道をいくスタイルで生田神社漫才コンテスト、関西演芸しゃべくり話芸大賞といった大会でグランプリに輝き人気を博す。
2013年からは、「笑ってタメになるサイエンスショー」を企画。科学実験にお笑いを取り入れた演目が評判を呼び、全国の小学校や自治体から依頼を受け忙しい毎日を送る。白衣を身にまといネタを披露した後は、原理をしっかり解説。この細部にこだわった演出が子供達の心を鷲掴みにしている。
演芸のみならず科学の分野にも進出した彼らが新たな展開を始動している。
同級生のミュージシャン・サカノウエヨースケらと共に2014年から実施している地元型フェス、その名も「ZI・MO・Fes」。神戸市西区出身のミュージシャン・芸人を中心にキャスティングしステージで熱いライブパフォーマンスを披露している。同郷の固い結束と幅広い芸風で様々なジャンルを席巻していくボルトボルズ。老若男女に愛される郷土の芸人である。
■岡力(おか りき)コラムニスト
ふるさとが神戸市垂水区。著書「アホと呼ばれた’80S」「噂の内股シェフ」「関西トラウマ図鑑」連載「のぞき見 雑記帳」(大阪日日新聞)「Oh!二度漬けラジオ」(YES-fm)