4月号
田辺眞人さんの兵庫県文化賞・文部科学大臣表彰W受賞を祝う会
去る2月16日、湊川神社の楠公会館で、本誌でもおなじみの園田学園女子大学名誉教授、田辺眞人先生の兵庫県文化賞と文部科学大臣表彰を祝賀する「田辺眞人さんのW受賞を祝う会」が開催され、多くの人々が祝賀に集った。
会はラジオ関西「田辺眞人のまっこと!ラジオ」のアシスタントでピアニストの天宮遥さんが、田辺先生のために作曲したオリジナル曲を演奏し開幕。司会進行はラジオ関西アナウンサーの三上公也さんと池田奈月さんのコンビ。
まず発起人を代表して華道家の吉田泰巳氏があいさつ。続いて矢田立郎神戸市長、下村俊子神戸凮月堂代表取締役会長が祝辞を述べた。神戸芸術文化会議議長の加藤隆久生田神社宮司も檀上で「田辺眞人」の名を編み込んだ歌を披露。井戸敏三兵庫県知事も句の頭に「たなべまこと」を並べた粋な一首を詠んで、田辺先生の功績を讃えた。
乾杯の音頭は中川智子宝塚市長。丁々発止のおしゃべりで会場を大いに盛り上げ、華やかな乾杯のひとときを演出。しばしの談笑の時のあと、女流琵琶奏者の川村旭芳さんが平家物語の中から那須与一が扇の的を射るシーンを語る「那須与一」を披露、田辺先生の会らしい歴史の薫りが会場をやさしく包んだ。そして一転、差し入れの泡盛を2杯引っかけた講談師の旭堂南海さんが、田辺先生の半生を講談に仕立てた「田辺眞人伝」を朗々と。先生と生徒という「禁断の恋」?を経て結ばれた田辺先生と奥様のゆかりさんの出逢いのシーンを覗き見ていたかのうようにリアルに語り、会場は大爆笑!
スピーチにはまず田辺先生の同級生にして同僚の髙木正皓神戸国際大学附属高校校長が立ち、若かりしころのエピソードを。南部真知子神戸クルーザー代表取締役社長も祝賀のメッセージを述べた。
田辺先生も、会場からリクエストがあったお題、大楠公、隕石、いかなごについて講演。子どもの頃に天文学者に憧れたエピソードを披露し、「270名もの方にお集まりいただき、ありがとうございました」と締めて大拍手に包まれた。
一ヶ月後の3月17日には、神戸港めぐり船「ファンタジー号」でもお祝いの会が開催され、神戸すずらん歌舞伎代表・竹内隆さんや、グループあいとなっく・中野友擴会長、早駒運輸・渡辺真二社長などが呼びかけ人となり77名が参加。田辺先生の学校や講座の教え子の皆さんが集い、中には大学時代に教育実習に行った兵庫高校での“最初の教え子”や、芦屋高校、御影高校での教え子も駆けつけ、和気あいあいのお祝いクルーズを楽しんだ。