10月号
「思いやりの心」をはぐくみ、目の行き届いた保育で100年 山手幼稚園
山手幼稚園は、大正3年(1914)に西本願寺の別院・光尊寺の敷地内に開園し、今年で100周年を迎えます。
現在の園児数はおよそ80人で、1学年に1クラス制という、目の行き届いた保育を行っています。仏教を基軸にした「思いやりの心」を育む指導方針で、子供たちをのびのびと保育しています。年長組に年少組の世話の一部を任せるなど、体験を通して、人への優しさ、他人を思いやる心を学ばせています。保育過程を終えて卒園していく児童には、優しい子どもが多いですね。
また、幼稚園としていち早く取り入れた英語教育は、30年ほど前にさかのぼります。北野、山本通エリアは、昔から外国の方が多く、国際性に富んだ街です。いち早く英語教育を取り入れた点も、そのような地域性を反映しているような気がします。講師には本場のネイティブスピーカーを迎えることで、幼少の頃から話す英語に慣れることが出来るため、親御さんにも好評を得ています。その他、体操やリトミックなども、専任の講師にお越しいただき、にぎやかに、楽しみながら園児たちが興味をもってもらえるような保育を行っています。
また、子どもたちにあいさつや歯磨き指導などの生活習慣に関する教育にも力を入れています。遠足や運動会などの季節のイベントに加えて、周辺施設の見学、高校生との地域交流などの課外活動も行い、子供がさまざまな体験をできるようにしています。
先生たちの誠実できめ細やかな指導に、保護者の方からの評価も高く、入園希望には数日前から並んでいただくほどです。園児は、卒園後に近隣のこうべ小学校に進学する地元出身の子どもが多いのですが、東はHAT神戸から西は神戸駅付近まで、遠くからでも入園を希望される親御さんも少なくありません。おかげさまで、募集人数を増やしてほしいというお声も頂戴しますが、目の行き届いた保育を大切にしていますので現在の園児数のままにしています。
100周年を節目に、よりいっそう目の行き届いた保育を目指していきたいと思います。
山手幼稚園
神戸市中央区山本通3-16-12
TEL.078・221・3524