4月号
International Women’s Day with Men
「国際女性デーを男性と共に」
日本開国150周年を記念し、2018年に設立されたKansai Global Society(KGS)。各国総グローバルな視点をもった人々が集い、交流することで真のグローバリズムとSDGsを促進するために様々な活動を行っている。3月3日には、国際女性デーを契機に男女平等について考えるInternational Women’s Day with Men「国際女性デーを男性と共に」が、神戸メリケンパークオリエンタルホテルで開催された。
「ミモザの日」は、第二次世界大戦後に、イタリアの女性二人(大戦中はレジスタンス運動のメンバー)が、ミモザの花で、“La Festa della Donna (女性の日)”を祝おうとしたのが起源。ミモザの花を選んだのは、初春に一斉に咲く花で、そのか弱そうな姿に関わらず、実は、強い花で、厳しい状況でも花を咲かせることができるから。
基調講演を行った在大阪イタリア総領事マルコ・プレンチペ氏は、「ロシアによるウクライナ侵攻で多くの女性が犠牲になっている。アフガニスタンは、女性が高等教育を受けるのを阻んでいる」。さらにイタリアにおける女性の社会進出の歴史について、2022年10月の選挙でイタリア初の女性首相誕生について語った。最後に「女性のスマイルが、多くの人に愛、太陽の光、強さを与えることができる」とイタリアの女性詩人 Alda Merini の詩“Smile”を紹介し賞賛を浴びた。
続いて在大阪英国総領事キャロリン・デイビットソン氏が基調講演を行い、ジェンダー平等について自身の経験を語った。ご主人のトム氏も英国外務省に勤務、夫婦間で4ヵ月のローテーションで、どちらか一方がフルタイムで働き、もう一方がフルタイムで家事に専念するというジョブシェアリングを英国外務省に提案し実現させた。「互いにキャリアを積みながら、同時に家事を行うことで、互いにWin-Winの関係を築くことができる」とその意義についてもふれた。組織の規則や上司の理解など困難もあるが、ジェンダー平等の実現に一石を投じる実例として興味深い内容となった。
その後は、男女平等の実現のために何が必要かをテーブル毎に意見を出し合い、会場は熱気に包まれた。最後は、ウクライナから来日し、神戸に在住している3人のバレリーナが演舞を披露し、母国への支援に感謝を表現した。東京のウクライナ大使からの感謝メッセージも披露された。
KGS 事務局:
Tel: 078-891-8160
www.kansaiglobalsociety.org