6月号
近藤岳登×Good Wood×マキシン
株式会社マキシンが創業81年を迎えた2021年はマキシンハットのメンズライン「KOBE chapeau HOMME」販売開始10年目を迎えた節目の年。今回、元Jリーガー・近藤岳登さん、人気セレクトショップ「Good Wood」、マキシンのトリプルコラボ商品が完成しました。
「一緒に何か楽しいことをやろう!」。
二人の思いが一致
プロデュースを手掛けたのは元Jリーガーでヴィッセル神戸の選手としても活躍した近藤岳登さん。現在はKiss FM KOBEサウンドクルーをはじめタレントとして、また元スポーツ選手のセカンドキャリア支援活動などマルチな才能を発揮しています。「人が好き。話すことが好き」という岳登さんの広い交友関係のうちの一人がマキシン営業統括部長の柳憲司さんです。「『帽子屋です』と名刺を渡したところ、なんと!翌日お店にやって来たんです。びっくりしました」と柳さんは数年前の出会いを振り返ります。居合わせた渡邊百合社長も交えてすっかり意気投合。「ファッションが大好きで帽子にも興味はあるけれどよく分からない。そんなときに『帽子屋』と聞いて早速訪ねました。それ以来、帽子のことは全て教えてもらって、今では僕のファッションに欠かせないアイテムの一つになりました」と岳登さん。
そして迎えたマキシンメンズハット10年という節目の年。「一緒に何か楽しいことをやろう!」と三人の思いが一致しました。
神戸で最も攻める店が参加
トリプルコラボ始まる
岳登さんが「自分と同じように帽子には距離を置いている男性や若い人にももっと帽子を楽しんでもらおう」と声をかけたのが、「Good Wood」オーナーの菊池一優さんです。音楽を通して10年来の付き合い。セレクトショップに10年間勤めたのち独立して2年半前に中央区三宮町に自分の店をオープン。バイヤーとしての経験と手腕を生かして海外から輸入する商品は「神戸で他では見られない」と、知る人ぞ知る人気店に成長しました。「神戸で最も〝攻めている〟店」と岳登さんが評するセレクトショップです。
覚悟を決めた新しい切り口で発信する!
〝トリプルネームの逸品製作プロジェクト〟が始まりました。「何度もミーティングを重ねました」と話すのはデザインを担当した菊池さん。ほとんど口を挟むことがなかったという柳さんは、「今の時代に合ったものを作るマキシンという新しい切り口で発信するからには、若い人に全て任せよう」と覚悟を決めたとか。帽子のプロとして菊池さんにアドバイスをしながら共同企画に携わったマキシン職人の久保太平さんもいざ製作に入ると「ここまで個性が〝とんがった〟帽子をマキシンが作っていいんですか?」と戸惑ったとか。そして出来上がったのは、ハットの中でも菊池さんが一番好きなウエスタンハット。中折れ、つばの幅は8センチ、バンダナ取り外し可能で、縁取りありとなしの2タイプ、それに加えキャップ1タイプ。全3種類が4月17、18両日のイベントで披露されました。「老舗マキシンが、スピード感を持って欲しい個数だけ製作してくれるのですから本当にありがたいですね」と岳登さんは話します。
2日間のイベントには若い人から60代の大人の男性、そして女性も、多くの「Good Wood」ファンがショップを訪れ、〝とんがった〟帽子たちは人気者になりました。常に新しいものを発信したいという菊池さん。「このシリーズは今回限り。今後もウエスタンハットを基本におもしろいものを企画していきたい」と意気込みを語っています。3つの個性がコラボしてどんな新しいものが生まれるのか?今後の展開が楽しみです。