2017年
9月号
9月号
祝・仙台便就航!に寄せて
神戸から「黄金の國、いわて。」へ
「神戸-仙台線」の就航に当たり、お祝いを申し上げます。これを機に様々な分野で関西と東北との交流がより一層深まることが期待され、大変喜ばしく思います。仙台空港を東北の玄関として、たくさんの方がお隣岩手までおいでいただくことを願っております。
本州一の広さを誇る岩手県は、「平泉」と「橋野鉄鉱山」の二つの世界遺産をはじめ、恵まれた自然、古くから伝わる祭りや工芸品などの豊かさに満ちた「黄金の國」です。
「平泉」は、奥州藤原氏が、仏教の浄土思想をもとに平和の祈りを込めて築き上げた理想郷です。内外に金箔を押し螺鈿細工をほどこした中尊寺の金色堂や、極楽浄土を表現した毛越寺の浄土庭園は、平和への切なる願いと藤原氏の栄華を今に伝えています。
近代製鉄発祥の地であり、日本の産業革命を支えた釜石市の「橋野鉄鉱山」。ここには、現存する日本最古の洋式高炉跡が残っています。
さらに、ドラゴン・ブルーに輝く地底湖を持つ日本三大鍾乳洞の一つ「龍泉洞」や、高さ100mを超える断崖絶壁の峡谷を舟下りで楽しむ絶景スポット「猊鼻渓」など、美しく雄大な岩手の自然を楽しむことができます。
また、おもてなしの食文化である「わんこそば」や県南地方のもち文化、三陸の海に育まれた水産物など、県内各地の豊かな食文化も岩手の魅力の一つです。
多くの皆様に、岩手の多彩な豊かさ=「黄金の國、いわて。」を存分に満喫していただきたいと思います。心よりお待ちしております。