5月号
ぶらり私のKOBE散歩 Vol.16
ハートウォーミングな和田岬界隈
矢坂 まり
Yasaka Mari
兵庫生まれのフリーアナウンサー・矢坂まりさんが地元を訪ねます。場内アナウンスの仕事で訪れることもあるノエビアスタジアム神戸や和田岬界隈は、矢坂さんのホームタウン。親子何代にもわたるお店や、小さいながらもこだわりを持った名店ばかり、あたたかいファミリーの絆も感じられる兵庫散歩です。
愛されるフレッシュケーキ「honey lemon」 ハニーレモン
ノエビアスタジアム神戸近くのパティスリー&カフェ「honey lemon」(ハニーレモン)は美味しくてかわいらしいケーキや焼き菓子が自慢のお店。矢坂さんおすすめは、香川のさぬきひめなど国産イチゴを使ったタルトで、他にも季節のフルーツのケーキがたくさん。バターや生クリームはとにかくフレッシュなものを使い、お家で楽しくケーキを食べてほしいと、色どりやかわいらしさにもこだわっています。
つぶあんを使ったケーキは年配の方にも人気で、中でも名物はつぶあんロールや、カスタードクリームとつぶあんをはさんだ「ミニクロワッサン」(140円)。モーニングセット(420円)や、ピザトーストセット(680円)などのフードセット(11時~17時)など軽食もいただけます。
■patisserie et café
honey lemon
TEL.078-681-1318
神戸市兵庫区御崎町2-6-9
営業 9:00~20:00
定休 火曜日不定休
トップクラスの理容師さんのいるファミリーヘアサロン
続いて御崎公園の「Che Coiffure ASO」。Che Coiffure(シェコアフュールアソ)とはフランス語で理美容院のこと。阿會英岳(あそひでたけ)さんは三代目、代々理容師の一家に生まれ、98年に理美容世界大会のメンズワールドユース部門の日本代表、99年には技能五輪世界大会のメンズヘア部門で日本代表に選ばれるなど、国内トップクラスの腕前を持つ実力派なのです。
まりさんのお兄さん、弟さんも小さい頃からお世話になってきたヘアサロンだそうで、男女問わず子どもからお年寄りまで常連さんが訪れるファミリーサロン。英岳さんの代になってからは女性向けのヘアメニューやエステメニューなども導入して今では男性客・女性客半々だとか。おすすめは「クリープ・パーマ」。髪を傷めず、スタイルが持続するので頭髪に悩みのある方はご相談を。音楽好きの英岳さんはソウルやJAZZを中心に時間帯にあわせてBGMを選曲するなどのこだわりも。お客さんと音楽談義を交わすことも多いとか。
■Che Coiffure ASO
TEL.078-671-5905
神戸市兵庫区吉田町2-38-10
エクセルビュー御崎公園1階
営業 9:00~19:00まで受付 ※予約優先
定休 毎週月曜・第2・3火曜日
ワンちゃんのおしゃれと健康のために犬の散髪屋さん「りーさ」
矢坂家の愛犬・ミルキーちゃん(ビション・フリーゼ)がいつもお世話になっているのが、犬の散髪屋さん「りーさ」。トリミングやシャンプーのほか、ペットホテルとしても利用でき、またアレルギー対応のペットフードなど、ワンちゃんの健康などに配慮した商品も取り扱っています。使用するシャンプーは化学薬品を一切使わない低刺激シャンプー。「ワンちゃんの体形に合ったデザインカットをさせていただいています。スタイルのご相談もお気軽に」と、代表の福井誠士さん。
「送迎などもしてくださるのでとても助かっています」と矢坂さん。取材の日も、ワンちゃんたちが気持ちよさそうにシャンプーされていました。
■犬の散髪屋さん りーさ
TEL.078-651-6617
神戸市兵庫区小松通4-2-15
営業 10:00~18:00
定休 水曜日
“地漁”の新鮮魚を卸売り「糸谷水産」
兵庫の瑞龍寺(ずいりゅうじ)の長女として生まれた矢坂まりさん。生まれ育った瑞龍寺の向かいにある「糸谷水産」は、兵庫漁港から出港して大阪湾で獲れた新鮮な魚を地元のお店に卸しています。獲れた魚介は新鮮なうちに提供したいというこだわりを持っているため、決まったお店にしか卸していません。糸谷さん(二代目、三代目)家族は夜中に海洋丸に乗って漁へ出かけ、獲れた魚介はその日のうちにお店に出されます。新鮮な魚が食べられる、地元ならではの幸せを提供してくださる漁師さん一家です。
■天然活魚 糸谷水産
TEL.078-203-9855
神戸市兵庫区吉田町3-7-29
手作り和菓子は日本のこころ「田頭製菓本舗」
50年前から親しまれる銘菓「将軍」をはじめ和菓子を製造・販売する「田頭製菓本舗」。おいしい和菓子はもちろん、店主の福井誠治さんの人柄も名物で、瑞龍寺でもいつもごひいきにしているお店です。おすすめはさっくりしたパイ生地に蜜で炊いた金柑が丸ごと入った「美金柑」(150円)。「将軍」は、さくさくしたもなかに北海道小豆100%の餡がたっぷり入っています。佐賀米と北海道小豆のお赤飯は、お赤飯があまり好きではない人でもとりこにしてしまうほどの、何とも言えない絶妙な美味しさ。お菓子は添加物は一切使いません。「季節や気温によって、パイ生地を作るにも小豆やもち米を炊くのも少しずつ変わってくるのです。口に言えない調整が必要なんやけどそれはもう、職人が毎日、仕事場で手で覚えていくしかないです」と、福井さん。5月からはかしわ餅や鮎、うぐいす餅など季節の和菓子が登場します。「お赤飯はね、お祝い事のときはぜひ食べてほしい。良いことがあったらお赤飯とか…昔はそうやったでしょ。日本のそういう小さな幸せなならわしごとを、復活させたらもっと人生楽しくなるんちゃうかなあ」という福井さんにいただいた、幸せな甘さのお菓子をいただきました。
■田頭製菓本舗
TEL.078-681-1359
神戸市兵庫区出在家町1-3-3
営業 8:00〜19:00
やさか まり
神戸市生まれ。須磨浦小学校より、松蔭女子学院へ進む。英米文学科卒業。高校時代の学長(現理事長)は母親の担任でもあり、母と子の共通の恩師として尊敬している。2012年より独立しフリーアナウンサーとなる。現在、スポーツ関連の仕事が中心。