2月号

神戸酒蔵探訪記 Vol.1|沢の鶴資料館(沢の鶴株式会社)
米を生かし、米を吟味し、米にこだわる。
「※」マークに想いを込めて
米屋発祥の沢の鶴は、米づくりにはひとかたならぬ思いがある。2016年からはヤンマーと協力して新しい酒米「OR2271」を開発。米の心白が大きく、タンパク質と脂肪が少ないため雑味が出ず、美味しい酒造りにもぴったり。この酒米で醸したのが、「NADA88」。米という漢字を分解した「八十八」、米の栽培や酒造りには「八十八の手間がかかる」ことにちなんだ遊び心あふれるネーミングや、お洒落な稲デザインのパッケージやシルバーのボトルも話題に。創業以来306年脈々と受け継がれる米へのこだわりと革新への挑戦が独自の魅力を生みだしている。
●沢の鶴資料館
江戸時代に酒造りをしていた蔵を公開し、酒造りの道具や灘酒の歴史資料を展示。兵庫県の重要有形民俗文化財に指定される。併設のミュージアムショップでは限定の純米生原酒等が試飲できる。
フレッシュな1本
100人の唎酒師(ききざけし)
1,375円(720ml)
山田錦100%で醸した純米生原酒。高度な技術「限外濾過」を駆使し、生酒でありながら常温流通が可能に。沢の鶴で働く100人の唎酒師が誇る、フレッシュな味わいと香りが特徴。
人気の1本
資料館限定
純米原酒
1,045円(720ml)
ミュージアムショップ限定販売の純米原酒。原酒ならではの濃醇な味わいと後口のキレの良さが特徴。大きめの氷を入れたグラスに注いで、オン・ザ・ロックで楽しむのがおすすめ。
お洒落デザインのこの1本
NADA88(ナダハチジュウハチ)
2,000円(180ml)
独自の酒米「OR2271」で醸した純米大吟醸酒。米由来の甘味と、品のある旨味、果実香が特徴的で、口に含むと梨やバナナを思い起こす。冷やして、ワイングラスで味わいたい。
昔の酒蔵 沢の鶴資料館
神戸市灘区大石南町1丁目29-1
TEL.078-882-7788
https://www.sawanotsuru.co.jp/site/company/siryokan/