2022年
11月号
11月号

Movie and CARS|ジャガー XK
映画:『最後の初恋』 2008年アメリカ
登場車両:ジャガー XK
JAGUAR XK
文・株式会社マースト 代表取締役社長 湊 善行
エイドリアン(ダイアン・レイン)は親友に頼まれ、海辺の小さなホテルを5日間任される。宿泊客は外科医のポール(リチャード・ギア)だけ。ポールもエイドリアンもそれぞれ悩みを抱えていたが、ホテルには二人だけ、互いの境遇を話し合い、やがて惹かれ合う。共に影響し合いながら二人の道標が見えてくる。ポールは南米の無医村で奮闘する息子(医師)のマークを助けに行くことを決意した。5日目の朝、二度と“会えないか”のように別れを惜しむ二人。ポールとエイドリアンを結ぶのは心を綴った手紙。ある日、ポールから帰国すると書かれた手紙が届き喜ぶエイドリアンだったが、約束の日にポールは戻らなかった。エイドリアンのもとにマークが訪ねてくる、その腕に遺品を抱えて。ポールは帰国直前に山崩れで亡くなっていた。遺品の中の手紙には「二人の幸せな生活を夢見ている」と。エイドリアンは手紙を胸に涙が止めどなく流れる。要所に登場するポールの愛車はジャガーXK、美しいデザインとサウンド、センスの良いインテリアはポールに似合う。人生に迷いながらも走り続けたからこそ出逢える「最後の初恋」。秋の夜長に97分の浪漫飛行。
ジャガーXK
2006年~2014年(2代目)
V型8気筒 4,200cc 最高出力304馬力(最速モデルXKR‐5,500ccスーパーチャージド 550馬力) アルミモノコックボディは軽量化と高いボディ硬性を実現させており、美しいボディデザインは初代XK8から現行F‐TYPEにも引き継がれる。高品質なテクスチャーを使用した内装、伝統と機能美が見事に融合された名車。ドライビングシートに身体を沈ませるとステアリング中央のジャガーが系譜を語ってくる。XKを駆り、ロングノーズを左右、優雅に、繊細に向きを変え、枯葉舞うワィンディングを走り抜けると谷の向こうにコヴェントリーの街並みが見えた。
2006年~2014年(2代目)
V型8気筒 4,200cc 最高出力304馬力(最速モデルXKR‐5,500ccスーパーチャージド 550馬力) アルミモノコックボディは軽量化と高いボディ硬性を実現させており、美しいボディデザインは初代XK8から現行F‐TYPEにも引き継がれる。高品質なテクスチャーを使用した内装、伝統と機能美が見事に融合された名車。ドライビングシートに身体を沈ませるとステアリング中央のジャガーが系譜を語ってくる。XKを駆り、ロングノーズを左右、優雅に、繊細に向きを変え、枯葉舞うワィンディングを走り抜けると谷の向こうにコヴェントリーの街並みが見えた。