1月号
早くて安い! 神戸空港からひとっ飛びの旅!! |神戸〜長崎の飛行機旅(前編)
第9回~長崎・前編~は、長崎の冬の一大イベント【長崎ランタンフェスティバル】をご紹介。
また遠藤周作の小説を原作としたハリウッド映画【沈黙-サイレンス-】の舞台、長崎市外海地区にも注目。
真冬ながら今、最もアツい長崎への旅は何かと注目を集める今がベストです。
長崎の旬の観光情報は「長崎市公式観光サイト」や「ながさき旅ネット」でも!
“和・華・蘭”文化が色濃く残る長崎市街を、レッツ♪さるく
長崎国際観光コンベンション協会の吉谷泰蔵さんが長崎の魅力をたっぷりとご紹介。
長崎新地中華街をはじめ、市内随所に約1万5千個ものランタンが飾られる『長崎ランタンフェスティバル』をピックアップ。圧巻のランタン装飾をはじめ、15日の期間中毎日開催される中国色豊かなイベントを楽しむため、毎年100万人も訪れるとか。
同じ中国の旧正月を祝う行事を起源としていても、神戸・南京町の『春節祭』とは違った楽しさが満載!かつて西明石に住み、神戸通の吉谷さんは「港町の長崎と神戸は中華街をはじめ、海と山に囲まれた地形、日本三大夜景や日本新三大夜景に選ばれたり、早くから洋食文化を融合したり…、似ている点が多々。2都市の共通点や違いを発見する旅も面白いですよ」と、この時期の長崎旅を大プッシュ!
『長崎ランタンフェスティバル』は新地中華街会場・中央公園会場の2つのメイン会場のほか、唐人屋敷会場、興福寺、鍛冶市会場、浜んまち会場、孔子廟会場という市内7ヵ所で開催。会場ごとに異なるランタンや巨大オブジェが楽しめる。
吉谷さん 「湊公園会場には約10mもの干支オブジェが毎年登場!新地中華街会場にある神戸・新長田でお馴染みの三国志、関羽、風神、雷神の神様オブジェも一見の価値ありです」。
ユニークな中国イベントも目白押し。
吉谷さん 「龍踊りにワクワク♡妙技の中国雑技にドキドキ♡二胡の演奏にウットリ♡胡弓演奏家Sissi-ji(季文馨)も登場します♪」。
またメイン会場には多くの出店が軒を連ねる。新地中華街で食事するもよし、屋台の中華グルメ食べながらフェスを散策するのもよし!
吉谷さん 「長崎の中国文化を体感しながら、ガイドと歩く特別コース『ランタンさるく(ランタンフェス期間限定・要予約)』を利用するのもおすすめです」。
吉谷泰蔵さん(よしがい たいぞう)
長崎国際観光コンベンション協会
遠藤周作の「沈黙」が映画化。舞台の一つ、長崎市の外海へ、潜伏キリシタンの歴史をひもとく旅にでかけよう
遠藤周作は六甲小学校、灘中学校と少年時代を神戸で過ごしたのはご存じだろうか。カトリック夙川教会で洗礼を受けたことが、日本人にとってのキリスト教を問う、彼の生涯におけるテーマとなった。
キリシタンの里・長崎市外海にある「遠藤周作文学館」では生原稿や愛用品を展示し、彼の一生を紹介。五島灘を望む場所に建つ「沈黙の碑」には『人間がこんなに哀しいのに主よ 海があまりに碧いのです』と刻まれている。
遠藤周作が結ぶ神戸と長崎。映画を観て、小説を読んでから、長崎のキリシタンゆかりの地を辿れば、遠藤文学の新しい意味が見えてくるかも!
外海地区では、「旧出津(しつ)救助院」「出津教会堂」「ド・ロ神父記念館」などが点在する『出津文化村』にも寄りたい。現在も外海の人々から敬愛されるド・ロ神父は、明治15年に、長い潜伏期間を生き抜いたキリスト信者の信仰の拠点として出津教会を建立。地元の人々を貧しさから救済するために、福祉、医療、産業の振興にも尽力した。神父が私財を投じて創立した「旧出津救助院」では院内の見学ほか、神父にちなんだ食の料理体験なども。神父の深い慈愛を受け継いだシスターや外海の人々と出会い、心穏やかになるひとときを感じてみてはいかが。
「出津教会堂」ほか、長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産が世界遺産候補に!
キリスト教の繁栄から禁教を経て復活する歴史を刻む「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の指定地域等が
2018年の登録をめざす「世界文化遺産」の国内推薦候補に決定。
●大浦天主堂 ●大野教会堂 ●外海の出津集落 ●天草の﨑津集落 ほか
※世界遺産候補の教会堂の見学は事前連絡が必要(大浦天主堂を除く)
お問合せ:長崎の教会群インフォメーションセンター【電】095-823-7650
飛行機旅でしか楽しめない時間と空間
神戸から長崎へは、電車を乗り継いで行かずとも飛行機なら、ひとっ飛び!
空港でしか買えないお土産もお見逃しなく