11月号
Maestro YUTAKA SADOに聞く オペラのはなし
神戸にオペラが根付くよう願いを込め、「神戸のオペラ座」という意味で命名された「オペラde神戸」が、2022年1月7日(金)・8日(土)、指揮者に佐渡裕さんを迎え開催されます。神戸を中心に活動する音楽家やオーディションで選ばれた市民コーラス等との協働によるプロジェクトの第4回は「椿姫」を上演。オペラの魅力、椿姫の見どころなどを佐渡さんが芸術監督を務める兵庫県立芸術文化センターにて伺いました。
オペラってちょっと難しそう。ミュージカルとの違いを教えてください。
実はね、オペラが先にイタリアで生まれて、長い歴史を経てアメリカに渡り、ミュージカルになったんです。だから本当はそこを分けずに観て欲しいんですよ。
オペラは非常にドラマチック。「椿姫」が典型だけど、美しいヒロインがいて恋物語が始まって、でも病気になって亡くなってしまう。ざっくりだけど(笑)。そんな悲劇が多い。そこから喜歌劇と訳されるオペラ・ブッファが生まれます。名前の通り、楽しめる内容が主で、人の死がメインじゃない(笑)。モーツァルトの「フィガロの結婚」、ロッシーニ「セビリアの理髪師」など、親しみやすいメロディも特徴の一つです。そこからジャズやラテンの要素やダンスが加わってミュージカルになります。
佐渡 裕(さど ゆたか)
1961年京都市生まれ。
京都市立芸術大学卒業。故レナード・バーンスタイン、小澤征爾らに師事。2015年9月より、110年以上の歴史を持つトーンキュンストラー管弦楽団(オーストリア)音楽監督に就任。欧州の拠点をウィーンに置き、パリ管弦楽団、ベルリン・ドイツ交響楽団など、欧州の一流オーケストラに多数客演を重ねている。国内では兵庫県立芸術文化センター芸術監督、シエナ・ウインド・オーケストラの首席指揮者を兼務。2023年4月より新日本フィルハーモニー交響楽団音楽監督に就任予定。
「オペラde神戸」公演情報
日時:2022年1月7日(金)18時開演、8日(土)15時開演
会場:神戸文化ホール 大ホール
演目:ヴェルディ作曲 歌劇『椿姫』
主催:神戸市・(公財)神戸市民文化振興財団
特別協力:兵庫県立芸術文化センター 後援:兵庫県
プロデューサー:井上和世 演出:井原広樹
お問い合わせ:
公益財団法人 神戸市民文化振興財団
TEL.078-351-3397
https://www.kobe-bunka.jp/operadekobe