2020年
7月号
7月号
神戸偉人伝外伝 ~知られざる偉業~③横溝正史前編
事実を知りすぎた作家、横溝正史が見た世界
神戸ゆかりの作家は少なくないが、日本ミステリー界を代表する小説家として横溝正史(1902~1981年)の名を挙げないわけにはいかないだろう。神戸で生まれ、神戸市内で家業の薬局を継いだ後に、作家として活躍するが、彼が作品を生み出す源泉はどこから来ていたのか。そのアイデアの多くは、もちろん故郷・神戸から得ていたが、着想の重要なカギは〝岡山〟に隠されていた。そのカギを紐解いてみたい。
=後編へ続く。
戸津井康之