4月号
マキシン80周年記念「女性に恩返しを」タカラジェンヌOGマルシェ開催!
株式会社マキシン取締役 渡邊 江美 さん
株式会社マキシン営業統括部長 柳 憲司 さん
元宙組 鷺世 燿 さん
元月組 葉月 さら さん
※4月に予定していました「タカラジェンヌ OGマルシェ」は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、延期とさせていただきます。また日程が確定いたしましたら、誌面にてお知らせいたします。
今年80周年を迎える帽子専門店「マキシン」。記念企画の第一弾として、宝塚歌劇団OGが手がけたさまざまな商品を販売する『タカラジェンヌOGマルシェ』を本店にて開催。企画を担当した柳憲司さんと渡邊江美さんご夫妻、出展者の宝塚OGがものづくりへの思いを語りました。
宝塚OGによるものづくりマルシェ
―今回のコラボ企画のきっかけは?
柳 マキシンは、2月に創業80年を迎えましたが、これまで本当に、多くの女性の皆様に支えていただきやってこられたなと感じています。そこで何か女性に恩返しができる企画がないかとお探ししていたところ、五洋㈱の企画で、マキシンと『タカラジェンヌOGマルシェ』のコラボ企画が実現しました。
葉月 マルシェは昨年からスタートし、これまで5回、宝塚阪急で行われてきましたが、今回初めて、宝塚阪急以外の場所で開催することになりました。
―『タカラジェンヌOGマルシェ』とは?
葉月 宝塚歌劇団を引退したOGが、自身が手がける商品や、家業で作られているこだわりの製品を展示・販売するものです。設立のきっかけは、元雪組の梓晴輝さんのご実家がダリア農家さんでいらして、ダリアの球根で作った「ダリアジェンヌ」というブランドを立ち上げ、ダリアの球根を活用した無添加化粧品やコーヒーの販売を始められたところからスタートしたとうかがっています。その後もっと仲間を集めてできないかと、タカラジェンヌOGに声がかかりました。
鷺世 これまで5回開催された中で、新しくメンバーが増えていますよね。
柳 今回の企画は、サブタイトルを「タカラジェンヌOGが“役作り”から“ものづくり”へ華麗なる転身」とさせていただいています。マキシンもものづくりをずっと続けてきましたし、舞台の上での役作りから、ものづくりに華麗に転身されたOGの皆さんと一緒に開催させていただく、こんな光栄なことがあるのか、と思っています。
渡邊 マキシン本店のあるトアロードにお越しくださってありがとうございます。トアロードはかつて、北野に住む外国人の方が職場のある現在の旧居留地まで歩いて通ったという坂道です。
葉月 そんな由緒ある老舗のマキシンさんと、ご一緒できて幸いです。出展者のお一人で、元専科の箙かおるさんのご実家がトアロード周辺にあったとうかがっていましたから、私も勝手に身近に思っていた道なんですよ(笑)。
―葉月さん、鷺世さんはどのような商品を?
葉月 私は嫁ぎ先が和菓子店で、夫と共に手掛けているお菓子を出展します。そもそも義父は和菓子職人を教える講師だったのですが、主人が生まれたときに「息子に食べさせる菓子を作りたい」といって菓子店を創業しました。夫はそんな父を見て育ったので、父の作ったお菓子以外食べられなかったそうで、そのうち自分でも作るようになり、店を継ぎました。和菓子ですが洋菓子の要素も取り入れていて、原材料にこだわっているのが基本です。とにかく良い素材をということで。
柳 どら焼きとカステラをいただきましたが、とてもおいしかったです。良い素材を、というのは、私どものマキシンという社名の由来と共通しています。マキシンは、ラテン語で「最高のもの、最上のもの」という思いを込めて、創業者が昭和15年に名づけたものなんです。
葉月 素晴らしいですね。
鷺世 私は香水とヘアケア商品を手がけていますが、先ほどマキシンさんが「女性に恩返しを」とおっしゃっていたのと同じで、私も何か女性の快適な生活へのお手伝いができればと思って商品を作っています。以前、アロマの勉強をしていた際に、先生とともに開発した香水と、それを応用してヘアケアの商品を作りました。素材は100%天然のものを使い、身体に悪い素材は使わないようにしています。
渡邊 安心して使える製品なのですね。
葉月 私も使わせていただいていますが、すごく良い商品です。皮膚から身体に入る素材は、変な物が使われていると身体に蓄積されてしまうといいますから、素材がとても重要なんです。こういう良いものを作られている方が仲間にいることは、とても嬉しいことです。
宝塚と帽子エピソード
―他にはどんな商品が?
葉月 先ほどお話しした梓さんの「ダリアコーヒー」は、ダリアの球根100%でできた世界に一つだけのコーヒーで、登録商標もとっています。カフェインゼロですから、お子さんもおいしいと言ってお飲みになっています。それから元花組の美高秀子さんが作られるプリザーブドフラワーは、プリザーブド作りによって一度は花の命をいただいたわけだから、生きたお花以上に美しいものを作りたいと願われて作られる、本当に美しい作品です。元タカラジェンヌが作るプリザーブドだからということでこだわっていらして、色がとっても華やかなんです。美高さんは現在もバレエ教室で教えていらっしゃる方で、ダンスのかたわら、お花は趣味でいらしたようなんですけど、今はお花の方も講師でいらっしゃるとか。
鷺世 美高さんは、宝塚を卒業されるときに渡される「退団ブーケ」を手がけられることも多いそうですよ。「退団ブーケ」は華やかな花束ですが、長時間手にするのであまり重いと疲れてしまいますから、技術が必要なんですよね。
葉月 鈴奈沙也さんはご親戚が佐賀で作っていらっしゃる緑茶・玄米茶を紹介されています。こちらの茶畑は、標高の高い山にあって虫がほとんどつかず、ほぼ無農薬に近くて、とてもおいしい日本茶ですよ。
鷺世 白鳥かすがさんの手がけるバッグは、私が今日持っているものですが、白鳥さんご自身が作られています。そのほか、お洋服やアクセサリー、化粧品、ペットグッズなど、11名のOGによるさまざまな商品があります。箙かおるさんが作られるアクセサリーは、いろいろな方が身につけやすいデザインだと思います。
葉月 春花きららさんは、マキシンさんのお帽子と相性のいいお洋服をセレクトして出されるそうです。
柳 OGの皆さんには、マキシンの帽子をかぶって販売していただきたいと思っているんです。
渡邊 お気に入りのお帽子をお探しください。私たちもお見立てします。
葉月 ぜひお願いします。私は現役の頃は髪が長かったのですが、今は髪を短くしてしまって、短い髪に似合うお帽子を見立てていただきたいです。
鷺世 私は男役だったので、昔からハット帽ばかりでした。現役の頃、外に出るときにはサングラスをつけたいんですけれど、私のいた宙組では、4年目からでないとサングラスもメガネもつけてはいけません、という決まりがありまして(笑)、ずっと帽子だけはかぶっていました。
渡邊 そんな決まりがあったんですか!
鷺世 ええ。しかも帽子は、上級生の方がつけられているのを見て、カッコイイなあ、と憧れて買うんですが、そうすると他の人もみんな憧れて買うので被ってしまう。そうするとかぶっていけないんですよ。
葉月 そう、被っているとかぶっていけない(笑)。だからどこにでもあるデザインはだめなんです。宝塚のお芝居のときにも、衣裳にマキシンさんの帽子が使われていましたよね?
柳 私どもは昔から宝塚舞台衣裳様とおつきあいがありまして、飾り付け前の帽子を私どもで型入れして、納品させていただいているものもあります。今後、タカラジェンヌOGの方々とコラボレーションして、帽子のデザインまたはアレンジ、普段でも着用しやすい帽子のデザインが出来ないかと思っております。
葉月 宝塚も2014年に100周年を迎え、主に女性のファンの方に支えられてきました。マキシンさんが女性のお客様をとても大切にされておられるところなど、宝塚と共通する部分がたくさんあると思います。マキシンさんのファンの方と、宝塚のファンの方が合流して、すてきなことが生まれるマルシェになると良いですね。
■マキシン トアロード本店
電話:078-331-6711
神戸市中央区北長狭通2-6-13
マキシンビル 1F
10時〜18時
定休日 水曜日(祝日の時は営業)
https://maxim-hat.jp/
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