2016年
8月号
8月号
年を重ねた女性たちが輝くファッションショー MAKE OVER MAGIC IN KOBE[Report KOBE]
MAKE OVER MAGIC IN KOBE
ニューヨークなど海外で活躍する神戸出身のヘアスタイリスト・松尾俊二さんが「お年寄りをファッションで元気づけたい。日本の高齢者をもっと鮮やかにしたい」と5年前から行っている「MAKE OVER MAGIC」。60歳以上の一般男性・女性がモデルとして出演するファッションショーで、東京、シンガポール、神戸で開催されてきた。
6月5日に湊川神社神能殿で開催された神戸公演には、60~80代の一般女性のモデルが参加。ステージで施されるメイクは、ハイブランドのショーのためのもので、実に華やか。色鮮やかな衣裳に身を包み、ステージで心の底から輝くモデルたちに、観客からは惜しみない拍手が贈られた。MAKE OVER MAGIC JAPANの理事・中村有佑さんは、これまで数多くのファッションショーのメイクを担当してきたが「お年寄りのメイクは正直難しい。でも皆さんどんどん美しく、可愛くなっていかれるのを間近で見て僕自身も感動を覚えました」と話す。歴代の出演者の中には、抗がん剤治療中や大病で半身不随のお年寄りもいたが、輝くファッションの力で元気づけられた人も多いという。
今後は年に一度の神戸公演のほか、県内外の各地方での公演も行う予定。お年寄りの施設とコラボや、「若い美容師さんにぜひスタッフとして参加してほしい」と中村さん。