12月号
リトル神戸 神戸の魅力がギュッとつまったスイーツ基地!
一般社団法人 兵庫県洋菓子協会 会長 福原 敏晃さん
株式会社 CUADRO 代表取締役 三坂 美代子さん
六甲アイランド・神戸ファッションプラザ3階に昨年オープンした「リトル神戸」。神戸の有名パティシエのスイーツが集うのをはじめ、ここでしか買えない商品があるなど、年々進化を続ける“スイーツ基地(ベース)”に注目が集まっています。
有名スイーツのセレクトショップ!
―「リトル神戸」というショップ名はどういった思いから?
三坂 昔あった、“リトル東京”や“リトルイタリー”なんかのイメージで、ここに神戸がギュッと詰まっている、という意味でつけました。兵庫県洋菓子協会様の全面的な協力のもと、神戸の有名ブランドのスイーツ、コーヒー、雑貨などが並んでいます。単なる神戸のおみやげもの店ではなく、有名パティスリーが商品を出品してくださるスイーツのセレクトショップというのは、他にはなかなかありません。配送や管理など、各洋菓子店の協力があって実現した贅沢なショップです。
福原 神戸スイーツの発信基地をつくろうということでしたので、兵庫、神戸の洋菓子をもっと多くの方に発信、認知していただくために、各ブランドが協力しています。オープンから一年以上たって、どんどん進化していましてね、最近では近くの神戸ファッション美術館や、ゆかりの美術館とコラボしたり特典を設けたり、展覧会の内容にリンクした限定商品を作ったりして好評をいただいています。パティシエとしては、家庭用のオーブンでできるお菓子教室など、セミナー、ワークショップの開催への協力も行っています。
三坂 最初は、土・日曜日のオープンだけだったのですが、常連さんの中にはどうしても平日にという方もいて、金曜日もオープンしています。
神戸らしいお店づくり
―おすすめのメニューは何ですか。
三坂 取扱いブランドの焼き菓子の中から、3つを選ぶことができる「つまみ食いセット」(ドリンク付・600円)がおすすめです。お菓子って、食べてみたいなと思っても最初からあれこれ買うのって大変ですよね、これなら試食みたいな感覚でいろいろなブランドのお菓子が選べるんです。ショップでは、お菓子をセットだけでなく一個一個買うことができる、というのも魅力です。お友達に、大好きなお菓子をひとつ差し上げることもできますしね。
福原 これからの季節ですとクリスマスケーキのオーダーができます。すでに六甲アイランド内のご家庭では、「リトル神戸」でオーダーするバースデーケーキが人気を集めていますよ。
三坂 あとは、レモンが皮ごと入った「食べるレモン茶」。ショップでは一日中“ランチ”を提供しているのですが、神戸セレクションに認定されたお店のカレーや、ここでしか出合えない、リトル神戸の看板犬の形をしたイスズベーカリーさんのホットドッグなども人気です。それから、有名シェフのサポートを受け、障がいのある方が作る炭酸せんべいサブレなどを扱うショップの商品なども、有名パティシエのブランドとともにひとつのブランドとしてご紹介しているのも、神戸らしいと思います。
福原 兵庫県洋菓子協会に入会していない若手のブランドを応援しようという、応援販売会なども行っています。やはり協会のすそ野を広げるために、若手の方にもがんばっていただきたいですからね。
三坂 普通、こういった多数のスイーツブランドが集まるショップというのは、嫌がられるパティシエさんも少なくないんですよ。それぞれ思いを持って作っておられますし、生ケーキなど直営店以外での販売は冷蔵庫の温度など気を使われる点が多いですから。でも、私も長く兵庫県洋菓子協会やたくさんのパティシエの方にもお世話になり、信頼していただけるようになりました。スイーツの力でこの神戸ファッションプラザに元気を取り戻したいという思いにご共感、ご協力いただいた結果、どんどん進化しています。おかげさまで訪れるお客様も増えています。
福原 スイーツのブランドは、百貨店にこぞって肩をならべて出店していますけれど、そういうのとはまた違った協力の仕方がこのショップにはあります。スイーツ店がみんなで助け合い、「リトル神戸」を盛り上げていくことが、業界の活性化につながりますからね。
SWEETS BASE リトル神戸
神戸市東灘区向洋町中2-9-1
神戸ファッションプラザ3階
TEL.078-855-7425
金・土・日・祝 10:00 ~18:00 (L.O.17:30)
定休日 月〜木
https://littlekobe.jp/