2012年
11月号
11月号
関西の地球人
いろいろな神戸をご案内
来日して10年。現在は神戸市総合インフォメーションセンター(インフォメーション神戸)に勤務。ブラジルのナタール市出身。20歳のとき、ブラジルへ観光に来ていた日本人男性と出会って大恋愛の末に結婚。彼の帰国をきっかけに、周囲の反対を押し切って大学をやめ、日本へ。初めての日本、東京暮らし。友達もおらず、言葉もできないのでつらい毎日だったが、日本語を勉強しながらアルバイトにも精を出した。子供が生まれてから、ブラジルの大学の通信教育を受け始めた。専攻は、故郷でも学んでいた観光学。
夫の転勤で神戸に移り住んだのは2008年。初めて新幹線の新神戸駅におりたとき、「空気がきれいで、自然の匂いがする!」と、感動したという。今の職場では、訪れる観光客への案内のほか、神戸市内のイベントなど情報を収集するため新聞は毎日目を通し、市政案内も業務のひとつなので、少しずつ勉強している。窓口では、ポルトガル語、日本語はもちろん、英語、少しのスペイン語で対応。
好きな観光地は、という質問には、「その日の気持ちに合った場所がいろいろあるのが神戸」という答え。疲れたときは、日本だけど日本ではない雰囲気の北野や旧居留地を歩く。歴史好きなので兵庫大仏の能福寺に行ったり、子どもと遊ぶには神戸市立須磨離宮公園、美術鑑賞が好きなので兵庫県立美術館…。おすすめはひとつにしぼれないようだ。
Matsumoto Poliana
松本ポリアーナさん
(神戸市総合インフォメーションセンター)