4月号
「瀬戸内国際芸術祭2013」に向けて 直島と淡路島をアートでつなぐ
瀬戸内国際芸術祭2013は、今秋 淡路島とも連携するようになります。3年前の芸術祭では30万人の見込みに対し90万人もの集客がありました。中でも直島は安藤建築とアートがコラボレーションしたこともあり世界的に有名です。そこで、直島の安藤建築と淡路夢舞台の安藤建築を結びつけて何かタイアップができないだろうかと、今回の企画が実現しました。
淡路島でも、自然の中でアートと親しむプロジェクトの企画・運営をしている淡路島アートセンターが、淡路島の芸術を発信する取り組みをされています。瀬戸内国際芸術祭は春・夏・秋とシーズンが分かれていますが、今回は秋に、淡路市五斗長、長沢、生田、洲本市や南淡路市沼島で行う予定です。それをステップに、3年後の芸術祭には本格的に淡路島も入り込んでいきたいですね。直島では古民家を活用した家プロジェクトが有名ですが、淡路島では街歩きで古い民家などを訪ね散策することにより、昔ながらの景観や、生活文化の発信をしていきたいと考えています。
直島へは、ホテルの前にある淡路交流の翼港から、ベネッセハウス専用桟橋まで直行のチャーター船「アイランドブリーズ号」を運航します。もちろん日帰りでご利用いただくこともできますが、まずは花さじきや淡路夢舞台を散策していただき、当ホテルにお泊まりいただいて翌日直島を満喫していただく宿泊プランがおすすめです。私も広島出身なので、瀬戸内にはひとしお愛情があります。穏やかな海と美しいしまなみは、世界に誇れるものです。船でのアクセスで、瀬戸内の魅力を実感していただければ嬉しいですね。
安藤建築の魅力は、都会的な素材を自然に調和させるところにあると思います。そして、ダイナミックでありながら実に繊細で、驚きを与えてくれます。ウェスティンホテル淡路も安藤先生の設計ですが、日々淡路夢舞台を歩いていても飽きません。
瀬戸内国際芸術祭が、淡路島全体の認知度向上に結びつき、アートや島の魅力、暮らし、文化を知っていただくことにより、島全体が盛り上がるきっかけになればいいですね。
森 敬博さん
ウェスティンホテル淡路 総支配人