2013年
12月号
12月号
「第58回CWAJ現代版画展」神戸外国倶楽部で
CWAJ(カレッジ・ウイメンズ・アソシエーション・オブ・ジャパン)は、30カ国以上のさまざまな国の女性たちが集まり、教育・文化活動をおこなっているボランティア団体。1949年にアメリカに留学志望の日本人留学生の渡航費を援助するために発足し、これまで約800人の、留学を希望する女子学生や視覚障がいを持つ学生たちを援助してきた。2011年からは、東日本大震災で被害を受けた福島支援プロジェクトもスタートした。
活動のひとつである「現代版画展」は、公募による約200点の版画展示・即売会。東京・神戸(神戸は隔年)で開催され、作品やグッズの販売による純益は、CWAJ奨学金と教育プログラムに充てられる。カタログ制作やパンフレットのデザイン、会場設置などすべてがボランティアによってまかなわれ、収益100%が寄付に充てられるのもこの会の特徴。第58回を迎えた今回は、同展に50年近く出品を続けてきた篠田桃紅さんの100歳を記念した作品の特別展示が行われ、神戸では10月18~20日、神戸外国倶楽部で開催された。
「今年は神戸ビエンナーレ連携事業として、神戸の方からも温かく迎えていただき嬉しい。私たちには、学ぶことを望む次世代により良い教育を受けさせる使命があります」と、2013CWAJ会長のヘレン・サイデルさん。次回の神戸展開催は、第60回の記念を迎える予定。