2016年
5月号
5月号

朝焼けに照らされる、神戸空港のターミナルとナイトステイ明けの航空機
ぶらり私のKOBE散歩|街の魅力を再発見できる「神戸空港」
久保田 博信
<株式会社神戸酒心館 常務取締役>
生まれも育ちも神戸の私にとって、ふだん気づかない神戸の街の良さに出会えるところが神戸空港です。出張の際に早朝便を利用させてもらうことがあるのですが、空港島にかかる橋から大阪湾を望む朝焼けは、まさに絶景。かつて江戸に灘の酒を運んだ樽廻船も、こんな美しい景色を眺めながらきっと航行していたのだろうとついつい羨んでしまうほどです。
仕事を終えて、夜神戸に戻ってくると、空港から望む神戸の街はただ美しいだけでなく、どこか気持ちをホッとさせてくれます。帰りの車中で流れたジャズがとっても印象的で、それ以来決まってBGMはジャズに。日本のジャズ発祥の地と言われるだけあって、やっぱり神戸にはジャズが似合いますね。空港や駅のように街を訪れる人が最初に利用するところには、ジャズを流してほしいと思っています。
大好きな神戸の街をもっとたくさんの人にも好きになってもらえる、そんな魅力をもつ神戸空港。これからも六甲の山並みや美しい夜景とともに、たくさんの方をお迎えしてほしいですね。

朝焼けに照らされる、神戸空港のターミナルとナイトステイ明けの航空機

コンパクトで都市部からのアクセスもよく、使い勝手のよさが魅力

関西圏の空の玄関口として、より一層の魅力の向上と活用が期待される

ポートアイランドの南に、2006年に開港して10周年を迎えた

神戸空港内に展示されている、灘の酒樽。かつて樽廻船も、現在の神戸空港のあたりを航路として江戸に灘の酒を運んだ

■神戸空港
神戸市中央区神戸空港1
久保田 博信(くぼた ひろのぶ)
神戸市出身、在住。甲南大学を卒業後、株式会社ロイヤルホテルに入社。料飲部門や企画部門を経て、清酒「福寿」の醸造元 株式会社神戸酒心館に入社。現在、同社常務取締役