2015年
4月号

神戸で世界旅行(上)

カテゴリ:お洒落・ファッション, グルメ, 文化・芸術・音楽, 雑貨


ウィーンのワイン農家では、新酒(ホイリゲ)の時期、お母さんたちが作るお惣菜とともにできたてワインを味わうのだとか。そんな雰囲気に惹かれたオーナーシェフ・冨田啓之さんが神戸にオープンしたシュタットホイリゲ(街の居酒屋)。昨年8月に、元町に移転してからはショーケースがお目見えし、ブレッツェンや、ウィーンのお惣菜などが並びます。ブレッツェンとは黒パンの上に野菜やハムなどのペーストをのせた、日本初登場のウィーン料理。冨田シェフとスタッフが何度もウィーンに足を運び、研究したお料理だそうです
 ワインはすべてオーストリアワイン。「キリッとしてさわやかな辛口のワインで、日本人に好まれる味。特にウィーン農家のワインは人の手を加えすぎず、作り方が素直なので食事にも合うのです」と、奥様の万里子さん。季節のワインをジョッキで飲むスタイルの「がぶ飲みワイン」がおすすめです。

春のおすすめ料理シュパーゲル(ホワイトアスパラ)、オランデーズ・ソース


ブレッツェン(180円~)


一階はカウンターと立ち飲み席、二階はテーブル席


冨田啓之さん、万里子さん夫妻



Stadt Heurige 葡萄舎

TEL.078-321-7638
神戸市中央区元町通1-3-11
ランチ11:30~14:00
昼飲みタイム14:00~17:00
ディナー17:00~22:00(L.O.21:00)
金・土・祝前日は23:00まで(L.O.22:00)
火曜日定休


お客様にドイツの本物をお届けしたいと、1978年に創業したドイツ商事「ローテ・ローゼ」は、全国のドイツ、ドイツワイン愛好家に親しまれています。ワインは創業以来毎年ドイツの蔵元に出かけ、実際に試飲して買いつけるスタイルを続けています。
 レストランでは、自慢のドイツワインとともに、ドイツ、ヨーロッパの郷土料理、季節のお料理が楽しめます。仔牛肉を叩いて柔らかくしてからパン粉をつけ、バターで焼き上げるヴィエナー・シュニッツェル(仔牛のカツレツ)、牛肉と豚肉、香辛料を使った自家製ニュルンベルガー(ソーセージ)、豚肉をじっくり煮込んだアイスバインなど、定番メニューのアラカルトも多数あります。人気メニューや旬のお料理を集めたコース(3,000円~)もおすすめ。土・日曜日、祝日のみのランチ(1500円~)、月に一回開催されるワイン会や、シェフによるお料理教室も好評です。

手前から、「ヴィエナー・シュニッツェル」、サワークリームベースのドイツのピッツァ「フラムクーヘン」、前菜盛り合わせ


旬のデザート(オレンジのパイ包み焼き いちごのマリネ添えバルサミコソース)


お料理とワイン、ドイツ文化を味わうことができる



WEIN HAUS

 (ワイン販売)
12:00~20:00
火曜・水曜定休

Wein stube Rote Rose

TEL.078-222-3200
神戸市中央区北野町4-9-14
17:00~23:00(L.O.22:30)
※土日・祝のみ
ランチ11:30~14:30(L.O.14:00)
火曜・水曜定休


ロシア雑貨といえばまずマトリョーシカを思い浮かべますが、それだけではありません。ロマノフ王朝御用達・ロモノーソフの食器、日常的に使われているグジェリ陶器、ロシア正教のミサで使われる手縫いの刺繍、細工の細かいシベリア地方の白樺彫り、エナメル細工のアクセサリーなど、広い大陸には様々な文化があり、伝統的な工房で作られる、歴史ある工芸品、調度品が多数あるのです。
 幼い頃、ロシアの絵本の幻想的な雰囲気や色彩に惹かれたオーナーの牛塚いづみさん。お店には、牛塚さんがロシアの工房に足を運んで歴史を学び、実際に自分で作ってみた物だけを仕入れて販売しています。それだけに、雑貨ひとつひとつのストーリーや歴史を紹介してもらえて、お気に入りの一品に出会うことができます。愛らしいチェブラーシカやマトリョーシカのキーホルダーや小物も人気です。

マトリョーシカ人形は3~10ピース、アーティスト作品や珍しい一品も


手刺繍のキッチンウェア


歴史ある工房で手描きされるロモノーソフ陶磁器


ロシアに魅了されたオーナー・牛塚いづみさん




いりえのほとり

TEL.078-291-0031
神戸市中央区山本通2-9-15
11:00~17:00
(土日祝10:30~18:00)
月曜日定休


湊川で有名なハンバーガーは、東山市場で毎日仕入れるお肉を手ごねした1枚100グラムのパティをじっくり手焼きし、やはり東山のベーカリーで焼いたライ麦パンにはさみオリジナルソースで食べる大満足の大きさ。アボガドのワカモレバーガー、マグロのほほ肉を使ったフィッシュバーガーなど、ハンバーガーは680円~。プラス300円でフレンチフライ・サラダ・フルーツ付、テイクアウトも可。
 アメリカのメキシコ人街にステイしていたオーナーが、お母さんたちが作ってくれたメキシコ料理のとりこになり神戸でメキシコ料理をオープンしました。名物タコライスにも使われるオリジナルのサルサソース「チャパティオ」も人気。オリジナルミックスジュース、メキシコビール「テカテ」などとともに陽気に味わって!

熱々、焼きたてのダブルチーズバーガーコンボ(1280円)


2階席は情熱的なメキシカンの雰囲気


じっくり手焼きするので少しお時間をいただきます




Cafe EL DOMINGO

TEL.078-578-3678
神戸市兵庫区荒田町1-5-4
11:00~17:00 無休


イラン出身のハミットさんが、一般家庭で食べられているお料理を紹介したいとオープン。イランの料理はハーブやフルーツをふんだんに使用しているのが特徴で、ケバブをはじめ、なすやいんげんを使ったクク(卵料理)、細長いバスマティ米のピラフなど、日本人にも食べやすいあっさりした味わいです。お店に通う人の中では「現地の高級料理店より美味しい!」と言う人も。ランチは気軽なプレートメニューの他、土日祝日はブッフェスタイルで。
 「イランの人はペルシャ文化に誇りを持っています」と、奥様のひとみさん。お店ではベリーダンスショーやアラブ音楽の鑑賞会等も企画。店内には美しいペルシャ絨毯や絵画、工芸品が配され、店内奥にはチャイハネ(喫茶店)を模した絨毯敷きのスペースが。ここでゆっくり腰をおろして水パイプを吸います。アップル、ミント、バラなどの香りを楽しむ水パイプは1本800円(2~3人で約30分ほど楽しめます)。

羊肉と牛肉の「クビデ・ケバブ」とチキンの「ジュジェ・ケバブ」のセット(1,300円)


広い店内には、奥の深いペルシャ文化の雰囲気が漂います


ハミットさん、ひとみさん夫妻



ペルシャ料理 PARS CUISINE

TEL.078-332-0707
神戸市中央区北長狭通3-2-16-3F
11:00~22:00
ランチ11:00~15:00 ※ランチは要予約
ディナー17:00~21:00(L.O.)
火曜日定休

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