1月号
新春インタビュー|本流・神戸洋服「柴田音吉洋服店」5代目店主の三代・柴田音吉さんに聞く
こんな時にこそ考えるべき〝次の戦略〟『テーラーメイド・カジュアル・スーツ』
TAYLOR-MADE CASUAL SUITS
起業明治元年 ㊎柴田音吉洋服店 ハンドメイド ビスポーク・テーラー
起業150年という節目の年から3年、ホームページのリニューアル、技術を継承する若い人材の投入、ロンドン・サビルロウの越一流テイラーの技術スタッフを顧問に招くなど、次々と新たな戦略を打ち出してきた「柴田音吉洋服店」。コロナ禍にも負けない〝次の戦略〟とは…。
―一昨年来、WEB戦略を強化されましたが好調ですか。
東京・名古屋・大阪、そして神戸の全国的に知名度の高い4店が集まり、ラグジュアリー・ファッションの分野で確固たるポジションを築くため、昨年5月に「センチュリー・テーラーズ・クラブ(CTC)(https://itc-bespoke.jp)」WEBサイトを開設しました。夏ごろには、設定した30のキーワードのうち「日本最高テーラー」「最高級テーラー」をはじめ20がGoogle検索のトップ、またはトップページに上がってきて、昨年3月から10月までの8カ月間で約1万4000件のアクセスがあり、正直、私自身も驚いています。一昨年9月には「柴田音吉洋服店」ホームページもリニューアルし、検索件数が大幅に伸び、CTCのサイトから連動しての閲覧も含め、「ホームページを見た」という新規のお客様が昨年度47パーセントを占めました。コロナ禍にもかかわらず、お陰さまで常連のお得意様も合わせて非常に好調です。
―コロナ禍も落ち着き次の挑戦を始めたとお聞きしました。
社会の状況が思わしくない時にこそ、次の戦略を考えなくてはいけないと考えています。昨年当初からすでにスタイリングイメージを考案し、生地を厳選し、準備を進めていましたのでこの時期に提供が可能になったものです。
―カジュアルですが、高級感あるお洒落なファッションですね。
要職を退かれたお得意様から、「自由な時間ができて奥様や友人と旅行や食事行くことになったけれど、おしゃれな服がない」「今まで仕事で着用していたスーツでは、長年ファッションセンスを磨いてきた奥様と釣り合いがとれない」また、現役のエグゼクティブのお客様からは、「有名ブランドのカジュアルな洋服もいいけれど、自分の好みや体形には合わず着心地が悪い」、そんなお声をよく耳にしてきました。そこで、3種類の冬から春物の「テーラーメイド・カジュアル・スーツ」を提案しています。
―「テーラーメイド・カジュアル・スーツ」のスタイルとは?
まず秋冬物はロンドン「ホーランド・シェリー」社のコーデュロイ・スーツ(=写真①)。色は約100種類から選んでいただけます。春物の一つ目はジャージ素材のジャケット(=写真②)。4色展開で、裏の淡いブルーかピンクをさり気なくのぞかせて粋なおしゃれが楽しめます。シルク混で軽く、ストレッチが利いているのでアクティブなシーンや自宅でのテレワークにも最適です。もう一つの春物は、ウール・デニム・スーツ(=写真③)。デニムといってもソフトで軽く高級感のある素材です。人工皮革ウルトラ・スウェードも人気があります。
―デザインについては相談に応じていただけるのですね。
もちろんです。柴田音吉洋服店は全てハンドメイドのフルオーダー仕立てですから、お好みや用途に合わせてデザインは決めていただけます。ボタンホールやポケットのデザインなどあくまでもご提案です。また、お一人お一人に合わせてコーディネートをアドバイスさせていただきます。当店ホームページ(https://otokichi-kobe.co.jp)のメニューのNEWSでも「テーラーメイド・カジュアル・スーツ」を新しいライフスタイル・ファッションとしてお薦めしていますので、ご一覧下さい。
―早速拝見します。
https://otokichi-kobe.co.jp/