2012年
10月号

美と健康で感動と安心を

カテゴリ:婦人服


株式会社シャルレ 代表取締役社長 奥平 和良さん

女性下着を始めとして、美と健康を追求する商品でおなじみのシャルレ。神戸で生まれて37年の歴史を持つ。今期6月に就任した奥平社長に、シャルレの今、そしてこれからをお聞きした。

―美と健康のシャルレというのは、新社長のお考えですか。
奥平 心と身体の両方を満たす商品をお届けして美と健康に奉仕するという考え方は、創業当時から変わらず受け継いでいるものですが、今一度、再認識しようというものです。さらに、代理店や特約店を通してシャルレが提供するものによって、『毎日の暮らしに「心おどる感動」と「心やすらぐ安心」を』お届けしようという長期ビジョンを持っています。
―1975年創業以来、基幹商品としての下着ですが、時代と共に変わってきたのでしょうね。
奥平 デザイン、カラーなどの流行を追う下着から、機能的なものに移ってきているようです。涼しく感じる、逆に暖かいなどの素材が開発されたこともあり、さらに機能性が重視されるようになっています。シャルレの下着の変遷としては、締め付けず、着心地良く、綺麗な体型を作るという機能性重視で他と差別化してきました。
 シャルレは素材にこだわり、機能性だけでなく着心地の良さを追求しています。
―研究開発はどのように進めているのですか。
奥平 素材に関しては、素材メーカーに協力いただきながら、それぞれの商品に最も適した素材を選んでいます。化粧品ではサプライヤーに協力いただき開発を進めています。下着は生地を何枚か組み合わせて身体の微妙なラインや長さなどあわせる事によって機能性や着心地を高めていきます。これはご協力いただくメーカーさんと一緒に研究開発に取り組んでいます。
―ウエルネスはどういった商品ですか。
奥平 「美と健康」を追求していった結果、開発に至った商品です。3年ほど前からウエルネスという言葉を使って展開するようになりました。ガードルやブラジャーが持つ身体をサポートする機能を活用し、腰をサポートする「サポトレ®」。膝をサポートする「ひざサポウォーカー®」などがあります。また、女性からのニーズがある、軽い尿もれ対応ショーツや快眠グッズ、ウォーキングに関わる商品などを開発してきました。
―メンズやキッズもありますが、今後この分野も広げていく予定ですか。
奥平 販売の方法がホームパーティー形式ですから、集まって下さる方はほとんど主婦である女性です。「こんなに良いものならば主人や子どもにも」と買われる商品ですから、あくまでもメンズやキッズは周辺商品という位置付けです。弊社は女性をメインターゲットとしております。ニーズがあればキッズやメンズを開発する程度と考えています。
―化粧品も色々ありますが、特徴は。
奥平 シャルレの化粧品は基礎化粧品が中心です。外見の美しさだけではなく、身体の中から綺麗になっていただくことをコンセプトにしています。9年前に発売開始したブランド「エタリテ」を中心に、機能を絞り込み価格帯を少し下げた「エタリテ フレディアス」。より機能を高めた「エタリテ オーラマージュ」と、使う人のニーズに合わせた3つのラインナップでシリーズ展開しています。その他にもヘアケア、ボディーケアシリーズの「シャルエーゼ」があります。

お互いがハッピーになれるパートナーシップ

―お客さまの声から生まれた商品もありますか。
奥平 私どもはネットワークを持っていますので、創業当時からお客さまの声を聞き、お客さまが必要としているものを作るという流れは変わっていません。マーケティングの論理や仕組みが変わってきたとはいえ、広くお客さまの声を反映するという基本は同じです。
―シャルレには大きなネットワークがあるのですね。色々活用も可能ですが…。
奥平 全国1800以上の代理店の下に約18万人の特約店、約200万人の登録会員さんがいらっしゃいます。シャルレという事業によって生まれたパートナーシップですから、お互いがハッピーになれる関係を作っていきたいという思いがあります。これは販売組織としては大きな強みですが、それをベースに他事業展開して儲けようなどという気持ちはありません。
―社会貢献、地域貢献もされていますね。
奥平 1992年から10年間、「ウイメンズ・フェローシップ」に取り組みました。信念をもって頑張っている女性団体の活動に対して助成金を出すことで支援しようというものです。現在は一部でピンクリボン活動を支援し、またあしなが育英会を通じて東日本大震災・津波遺児の心のケアセンター「東北レインボーハウス(仮称)」建設のために寄付しています。資金援助はもちろんですが、同じネットワークで働く仲間として、いかに社会の役に立てるかという意識を持ち、約18万人の特約店、約200万人の会員さんの一人でも多くの方が活動に参加いただけると色々な社会貢献ができるのではないかと思っています。

シャルレの本質は現場のコミュニティーにある

―奥平社長は入社以来、広報、秘書室などを歴任していますがその経験が生きていますか。
奥平 私は入社29年目ですが、実は最も長かったのが経理部門です。株式店頭登録、上場にも携わりました。その後、約7年間、秘書・広報を担当していました。当時は、トップだった創業者について海外でのセミナーを初め、代理店や特待店の集まりにも参加しました。その姿を見ながら、代理店や特約店との接し方、メッセージの出し方など、多くのことを学びました。その経験が今に生かされていると思っています。
―どのように生かされているのですか。
奥平 それまではずっと経理を初め管理部門にいましたので、会社というものを理解したつもりでした。数字上では分かっていたのですが、会社の本質はそこにはなかったんですね。現場に答えがあるということを知りました。ネットワーク、つまり人と人とのつながりがあり、そこに信頼関係があり、コミュニティーが生まれるというのがシャルレグループの風土、文化です。それがこのグループの本質であり、この仲間と一緒にビジネスをしたい、活動したいと思うようになりました。私にとって非常にプラスになったと思っています。
―シャルレは神戸で生まれた会社ということはあまり前面に押し出していませんね。
奥平 北海道から沖縄まで、代理店や特約店には認識してもらっています。確かに、神戸をもっとアピールすればブランドイメージがアップして、ファッション都市神戸の一員として認識してもらえるかもしれませんね。
―ぜひ、神戸の企業として、これからも「美と健康」の追求をお願いします。

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奥平 和良(おくひら かずよし)

1961年5月1日生まれ。1989年当社入社。2000年秘書・広報グループマネージャー、2004年管理本部秘書・広報グループマネージャー、2007年株式会社シャルレ(株式会社BC)管理執行部人事部部長、同年、秘書・広報室室長兼秘書・広報室室長、2009年管理本部長、2010年経営管理本部経理部長、同年、株式会社シャルレライテック監査役、2012年管理本部副本部長、執行役員、同年、代表取締役社長就任(現任)。趣味 卓球、ゴルフ
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