9月号
神戸空襲を記録する会が シンポジウムを開催|
兵庫津ミュージアムにて
7月3日、兵庫津ミュージアムでシンポジウム「空襲・戦災体験を次の世代に引き継いでいくために─神戸空襲を記録する会のこれまでとこれから」が開催された。主催の神戸空襲を記録する会は1971年に戦災の記憶や記録が風化しないようにと立ち上げられた市民団体で、体験集の発行、犠牲者の慰霊碑建立、資料室の開設、慰霊祭や戦跡ウォークの開催など多彩な活動をおこなっている。
シンポジウムは会の代表、岡村隆弘さんのお話からスタート。続いて兵庫津ミュージアム名誉館長の〝兵庫・神戸のヒストリアン〟田辺眞人先生が、先の戦争と3度にわたる大空襲の経緯と会のこれまでのあゆみについて解説。中でも1945年3月17日の空襲では兵庫を中心に大きな被害があり、大輪田橋で500名超の犠牲者が出たことをリアルに語りつつ、前代表で一昨年亡くなられた中田政子さんがこの〝大輪田橋の惨劇〟を母のお腹の中で経験していることを紹介した。
続いて高校生平和大使らをパネラーにディスカッションがおこなわれ、戦争を知らない世代が次の世代へ空襲体験をどう伝えていくかについて語り合い、田辺先生や会場からも建設的な意見が飛び交った。
最後に舞台裏のカーテンが開き、その窓の向こうに見える大輪田橋を背に中田政子さんの娘の馬場敦子さんが「いのちの伝言ゲームを続けていきたい」と深いメッセージを投げかけ、会場が一体となり今後も力強く活動を続けていくことを誓った。
講演会「灘の歴史」
講 師:田辺眞人
日 時:9月17日(日)14:00~
会 場:灘区文化センター
大会議室
会 費:500円
申込・問合せ:TEL/078-841-1711
(灘区文化センター)
レゴ®認定プロビルダー三井淳平氏と齋藤知事が対談
兵庫津ミュージアムで好評開催中(~10月15日)の「みんなで遊ぼう!ひょうごレゴ®展」のイベントの一環として8月6日、日本人初のレゴ®認定プロビルダーの三井淳平氏を招き、スペシャルワークショップと齋藤元彦知事とのスペシャル対談がおこなわれた。
三井氏は明石市出身、灘校に通うなど神戸にもゆかりがあり、レゴ®ファンからは「神」と称されている凄腕だ。
対談ではレゴ®や兵庫の魅力について語り合い、齋藤知事は「もっと子どもたちの可能性を広げたい」と述べるだけでなく、レゴ®で神戸ビーフを自作し披露。これに「いい感じでサシが表現されていますね!」と笑顔の三井氏が、「兵庫県出身ということに誇りを持ち、これからも兵庫の魅力を発信したい」と締めくくった。